俳優の山崎賢人が、13日の都内で、映画『夏への扉 —キミのいる未来へ—』の完成報告会に出席。この主演作の途中、ラブストーリーに触れ「純愛ものを結構やってきたはずなのに、恥ずかしかった」と意外な内心をのぞかせた。(※山崎の崎は正式には「たつさき」)
今回のイベントには、山崎のほかに、キャストの清原果耶、藤木直人、そして、三木孝浩監督らも登壇した。
清原を相手に、"時を超えた純愛"が描かれる。ピュアな恋愛シーンを「久々に演じたので、その現場だったり完成した作品を観たときも、ちょっと恥ずかしかった」と山崎。「純愛ものを結構やってきたはずなのに、照れちゃいましたね。(新人の頃の)恥ずかしい感覚を思い出した。それは、いい意味で…」と誤魔化し、ユーモラスに弁解を織り交ぜた。
その恋愛シーンについて、清原は「はい、私は完成した作品を観て、けがれのない二人だと思いました」とコメントし、冷静に受けとめた。「色んな想いに突き動かされている人間に見えて、だからこそ、やりがいがあって楽しかったです。どこまで(主人公の)宗ちゃんのことを想えるか、そういうことを考えながら現場でいたので、出来上がった映像は、ピュアだなーと感じることが出来ました」と感想を表した。
メガホンを取った三木監督が、次のように解説を加えた。「もちろんラブストーリーの要素もあるんですけれど、いわゆる恋愛ものというよりは、二人の関係性って、似たような境遇もある。色んなことを諦めかけてしまうような困難に巻き込まれても、諦めずに前へ進む。僕もこの作品で、家族以上の愛を二人に演じてもらったような感覚があります」とまとめていた。
本作は、1956年にアメリカで発表されて以来、SF小説として世界中で人気を誇るロバート・A・ハインラインの『夏への扉』を、初めて実写映画化したもの。舞台を日本として再構築し、1995年から2025年へ時を超え、人生のすべてを奪われたロボット科学者が未来を取り戻す冒険物語として展開する。
なお、2月19日の封切りを予定していた同作の製作委員会は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け「公開延期を決定した」と先月末に告げている。新たな公開日は、決まり次第、公式サイトや公式SNSなどで発表するそうだ。
テキスト・写真:野原誠治