「本音は“やりきった感”があるから。太平洋横断を持ち出したのも、みんなに納得してもらうため」レギュラー番組を退く辛坊治郎氏が胸中明かす
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 13日のABEMANewsBAR橋下』に、今月いっぱいで「ウェークアップ!ぷらす」「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)のレギュラー出演が終了する辛坊治郎氏が生出演、今の胸の内を語った。

■「本音は“やりきった感”があるから」

 「やしきたかじんさん亡き後、受け継いだ番組を辞めることになって、“たかじんさんって、いくつで亡くならはったんかな”と調べてみたら、ちょうど今の私と同じ、64歳だったんですよ。たかじんさんが亡くなった時の年齢を超えてしまうということが、すごく感慨深くて」と辛坊氏。

 2013年にヨットで太平洋横断中に遭難、海上自衛隊に救助されてから8年、今春、再び横断に挑戦することを公表していることを踏まえ、橋下氏が「あと数ヶ月後には太平洋の海に沈んでいくわけでしょ(笑)。でも、番組は辛坊さんのことを待っていますよ」と、今後について冗談めかして尋ねると、「沈まないよ!沈まないけども、挨拶に来る人たちは全員お守りを持ってきて、“生きて帰ってくださいね”という(笑)」と切り返し、心境を明かした。

 「2013年に失敗した時は、色々なことが中途半端だった。出演していた番組についても、“辞めさせてくれ”と言ってはいたんだけど、腹の中では“まだ局は辞めさせてくれないだろうな”という考えがあった。局としても、太平洋横断を企画として番組に組み込んだ上で、“休む”というオプションを与えてくれるだろうなと。しかし、今回はそれはない。最初の段階から、“辞めさせてくれ”とはっきり言っていた。むしろ、そこから出発しているから。

 一度しか言わないが、各局、各番組には“太平洋横断に行くから辞めさせてください”と説明したものの、みんなに納得してもらうために太平洋横断を持ち出したところがある。本音は“やりきった感”があるから。それが本当です。これまで読売テレビという局のアナウンサーとして採用されて以来、自分の才能、能力からして、ありえない仕事をさせてもらってきた。あと何年やっても、もうこれ以上うまくなることはないと。明らかに自分より才能のある人はいくらでもいるし、自分ができる限界はこのへんだろう、と見極めた感じがする。だから辞めるための言い訳として、“太平洋横断に行かせてくれ”と。そうすれば現場の人たちは、“いつか太平洋行くだろうと思っていたから、しょうがない”となる。だから本当に太平洋横断に行くかなんて分かりゃしない(笑)」。

■「橋下さんが総理大臣になるための手伝いならしようか(笑)」

「本音は“やりきった感”があるから。太平洋横断を持ち出したのも、みんなに納得してもらうため」レギュラー番組を退く辛坊治郎氏が胸中明かす
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 辛坊氏の思わぬ“告白”に、MCのサバンナの高橋茂雄が「では、辛坊さんが認めておられるアナウンサー、キャスターはどなたですか?」と尋ねると、辛坊氏は「

 この商売は、頑張ったら到達できる人と、頑張っても到達できない人がいる。池上彰さんはやっぱり上手いですよ。言ってることが無茶苦茶でも、あの表現力でテレビで喋れるのはすごい。古舘伊知郎さんの日本語の使い方や勢いのテクニックは、とてもじゃないけど真似できない。日テレ系列の大先輩でいえば、福留功さんと徳光和夫さん、お二人とも私なんかは到底及ばないレベルだけれど、100年頑張れば、もしかしたら福留さんの域には行けるかもしれない、という思いもある。だけど、何百年頑張っても徳光さんにはなれないっていう感覚がある」。

 それでも橋下氏が「辛坊さんは謙遜されているけれど、テレビ番組もラジオ番組も視聴率、聴取率を上げたことは確か。今は“燃え尽き症候群”みたいになっているのかもしれないし、キャスターとしては嫌がるかもしれないけれど、僕は“最高・最強のコメンテーター”だと思っているから…」と、“キャスター・辛坊治郎”としての活躍に期待感を示すと、辛坊氏は「将来の夢は一つ、この国の若者に幸せになってもらいたい。本当にそう思う」。

 さらに「そのためには、今の日本の延長線上じゃ無理だ。中央の官僚組織をぶっ壊して、若い人が未来を感じられる社会に作り変える人がでてこないと、国は滅びる。それができるのが橋下徹。この20年くらい言動を見ていて、“この男はできるかもしれない”っていう思いがある。笠の国会議員なんてさせちゃダメ。手勢を率いて議会の過半数を取って総理大臣になれるよう、そのための手伝いだったらしようか(笑)」と切り返すと、橋下氏は苦笑していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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