12日に開かれた東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の臨時会合に女性蔑視発言が問題視された森喜朗会長が出席し、謝罪とともに辞任の意向を正式に表明。森氏の後任については一時、川淵氏の名前が挙がるなどしたがその後、辞退するなど迷走を続けている。
当初、後任人事については政府の意向が働いたなど様々な情報が飛び交ったが、そのことについてジャーナリストの堀潤氏は「オリンピックは基本的には都市の開催であり、市民の祭典。オリンピックの憲章の中で国の関与は明確に否定されているので、菅さんや政府が誰を推しているというのは、さらに国際的に叩かれる火種を生みかねない」と警鐘を鳴らす。
また堀氏は、オリンピック・パラリンピック組織委員会のメンバーに対して、森氏の発言の実際の文脈について聞いた話として「確かに、女性が出てきたら話が長くなって云々…という話はしていたというが、組織委員会の中で一番話が長いのは森さん。だから、その場には同調した笑いではなく『え、お前が言う?』という失笑が漏れたらしい」と打ち明けた。
さらにその時の森氏の反応についても触れ「森さん自身もその辺はよくわかっていて、『俺が言うのもなんだけどね…』というものだった」と森氏の自虐的な冗談であったことも明かした。
この話を聞いた千原ジュニアが「なるほど」とうなづき「そのボケが、ボケとしてしっかり伝わらなかったということですか」と応じると、堀氏は「そうですね。それが活字になったときに…そんな舞台裏でしたね」と話した。
森氏は12日の組織委員会において発足してからのことなどを振り返りつつ、「女性を蔑視する気持ちは毛頭ないし、オリンピック・パラリンピック、いわゆる障害のある人・ない人みな同じと扱って慰労してきた。そういう意味で、このひと言でこうなったのは、私自身の不注意もあったかもしれないが、長い83年の歴史の中で情けないことを言ったものだ」などと問題の発端となった自身の発言について述べている。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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