乃木坂46が2月23日にオンラインでバースデーライブ「乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE」を開催。1期生の齋藤飛鳥と星野みなみにとって9回目の「バスラ」のステージとなる。10代の大半を乃木坂46のメンバーとして、過ごしてきた齋藤と星野。20代になった“あしゅみな”コンビにとって乃木坂46とはどんな存在なのか話を聞いた。
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ーー2012年に1期生としてデビューしたお2人にも多くの後輩が出来ました。今回の「バスラ」のリハーサルではお話なんかされていますか?
星野:あんまり出来ていないんですよ(笑)。飛鳥は? 飛鳥のほうがありそう!
飛鳥:それが…ないんだよな(笑)。
星野:「I see…」をリハーサルしてる姿を見ていて、「みんな若いなぁ」と遠くから見守っている感じなんです。
飛鳥:今回の「バスラ」は期別のコーナーもあるし、逆にメンバーをシャッフルして3期生や4期生が前に出て、私たち1期生が後ろで踊る曲もあるんです。私たちは「みんな頑張ってリハーサルから全力で踊ってるな~。かわいいな~」と遠く眺めている感じです。
ーーということはこれまでに見たことがない、新たな編成も期待出来る?
飛鳥:そうですね。私もみなみも今回初めて近いポジションで踊る子もいるしね。
星野:選抜のステージで、後輩の子たちが後ろで踊ってくれることはありましたけど、今回は新4期生の子と一緒にフォーメーションを組みました。その経験はなかったので、新鮮でしたね。パフォーマンス中に目を合わせるタイミングもあるので、そういうのをきっかけに仲良くなれたらいいなと思います。
ーー今回は配信ということ、全曲披露ではないというのがこれまでと大きく違う点だと思います。
星野:全曲覚えるのは大変でしたけど、1年に1回しか披露しない曲もあったり、ユニット曲もそんなにライブで披露出来ないから、ファンの方も楽しみにしてくれてたんじゃないかなと思うと、それはちょっと寂しいです。でも、今回はちょっと懐かしい曲をやるよね。
飛鳥:ああ、確かに!
星野:うちらも「これ踊るの、何年ぶり?」って曲があるからそれは楽しみです。
飛鳥:もうめっちゃ新鮮だし、ものすごく素で楽しみながら踊っていると思います。
ーー同期の白石麻衣さんの卒業コンサートで配信ライブは経験済みですが、配信の良さはどんなところに感じましたか?
飛鳥:個人的には、曲の良さをじっくりと噛み締めることが出来ました。もちろんいつも歌詞の意味とかを踏まえて表現はしているけど、やっぱりファンの方に“見てもらう”ということも意識するので。ファンの方が目の前にいない寂しさはありますけど、歌っていて歌詞が染みる瞬間もあったし、ちゃんと曲を聴きながらパフォーマンスが出来ている感覚はありましたね。
ーー音楽における没入感が強まったというか。
飛鳥:そうですね。そんな感じだと思います。
星野:普段は会場が遠くて行けないとか、受験勉強の真っ只中の人も自宅だったら見ることが出来ると思いし、多くの人に気軽に見てもらえるのはうれしいですね。
ーー「バスラ」の後は期別毎のライブも予定されています。1期生のみでライブを開催するのは、それこそ2期生が加入する前の話ですよね。
飛鳥:そうですね。
星野:最初は「こんなに少ない人数でやって大丈夫かな?」って思っていたんです。でもリハが始まったら寂しくなかったし、ずっと楽しいよね。
飛鳥:ずっと楽しいね。1期生は今8人ですけど、だからこそスタッフさんと密にコミュニケーションを取れているし、私たちから「こういうライブにしたいです」と意見も出しています。それはすごく新鮮だったし、一緒に作っている実感があります。
ーーそんな1期生ライブの見どころはどんなところでしょうか?
飛鳥:全体ライブの「バスラ」は、豪華で賑やかな感じになると思うんですけど、一方で1期生ライブはそこよりも当然人数が少なくなるし、みんなで賑やかにという感じではないです。それこそ初期の乃木坂みたいな感じで、良い意味で見ていて応援したくなるようなライブになると思います。
ーー先日、YouTubeで配信された「デビュー1周年のバースデーライブ映像」もTwitterでトレンド1位に輝くなど好評でした。過去の映像を見て何を思いましたか?
飛鳥:えー…どうだったかな……恥ずかしかったかな(笑)。
星野:1番はそこだよね(笑)。でもああいう風にデビュー1周年のライブを、今も乃木坂46で一緒に活動する1期生のみんなで見ているのがすごいなと思いました。ここまで乃木坂にいて良かったなと感じましたね。わいわいとご飯を食べながら「あの時こうだったよね」と思い出話が出来るメンバーが私のほかに7人も残ってくれているなんて…うれしかったです。
ーーお2人は髪型を当時のスタイルにしてステージに登場するという話もされていました。
飛鳥:キツイキツイキツイ(笑)。
星野:飛鳥やったら? アンコールとかで。
飛鳥:確かにね(笑)。
星野:でもずー(高山一実)がやらないかな?
ーー例えば「バスラ」は無理でも、1期生ライブで「観たい」と願うファンはいると思います。今約束してもらうのは難しいですか?
星野:ちょっと…みんなで相談ですね(笑)。
飛鳥:そうだね(笑)。なかなか簡単には踏み切れなくて。
ーーそこには大きな壁があるんですね。
飛鳥:はい(笑)。
ーー2人にとっての乃木坂46はどんな存在ですか?
星野:私は加入した時、こんなに在籍しているなんて想像出来なかったんです。飽き性だし、“同じことを続けられるのかな”と疑問でした。でもメンバーみんな仲良しだし、優しいから私もここに居られたんだなって思います。乃木坂には本当にいい人たちが集まったと思います。
ーーその雰囲気はすごく伝わってきます。
星野:改めて「9周年か!」って思ったし、今は家族と過ごす時間よりも多いので。自分にとって乃木坂がどういう存在なのか言い表すのは難しいんですけど、私はみんなと会えることで毎日楽しく過ごせているので、それは本当に乃木坂のお陰だと思います。
ーー飛鳥さんは?
飛鳥:私はメンバーから学ぶことが多すぎて、みんながすごくいい先生になっているんです。それは勉強とかお仕事のことだけじゃなくて、私生活のこととか、人間関係の構築…全てを乃木坂で学びました。乃木坂46に入ってなかったら、ロクな人間になってなかったんじゃないかなって改めて思います(笑)。
ーー最近メンバーから学んだことはありましたか?
飛鳥:それこそ1期生ライブを作るにあたって、みんなで打ち合わせをしたんですけど、その時のみなみが冴えてて。
星野:こないだのね(笑)。
飛鳥:そう。打ち合わせがちょっと煮詰まって、停滞している時間があったんですけど、みなみのちょっとした一言で「それいいね!」と空気が変わったんです。みなみってふわふわしてるイメージが強いと思うんですけど、絶妙なタイミングでみんなが“ハッ”とするようなことを言ってくれるんですよ。
ーー「乃木坂工事中」(テレビ東京)でも星野さんの言葉がいいスパイスになっている場面が多々ありますよね。
飛鳥:そうなんですよ! 多面的な魅力がある人だと思うし、「みなみ、かっこいいな」と思いましたね。
星野:私は手を挙げるのが苦手でなかなか言い出すことが出来なかったんです。けど、飛鳥がアイコンタクトで“今ならいけるよ”ってリードしてくれて。
飛鳥:でもそのアイデアが本当に良かった。
星野:ありがとう。ライブで楽しみにしてもらえたらと思います。