2月27日より順次放送中のアニメ「はたらく細胞BLACK」第10話は、胃潰瘍をテーマにしたエピソードだった。
「はたらく細胞BLACK」は、清水茜氏の漫画「はたらく細胞」を原作としたスピンオフ作品。飲酒や喫煙といった不摂生が招く大人の体の問題に、主人公である赤血球(CV:榎木淳弥)が挑む姿が描かれる。
【動画】仲間をかばい胃酸の海に消える赤血球(16分55秒ごろ~)
前回放送された第9話では、度重なる戦いによって白血球の数が激減してしまった。主人公である赤血球は、大量の白癬菌に少数で挑む白血球たちを見て、「自分も頑張らなきゃ」と奮起。しかし、休むことなく働き続けた結果、精神的に追い詰められてしまった。親友の赤血球(CV:KENN)は、そんな主人公に「たまには息抜きしておかないと、大事な時に働けなくなるぞ」とサボり方を伝授するのだった。休息の大切さがわかる展開に、ファンからは「休むのも仕事のうちだよね」「ナイスアシストだったね」「私もこういう同僚欲しい」などのツイートが相次いだ。
第10話「胃潰瘍、友情、喪失。」では、主人公たちが過酷な労働環境の“胃”で働く様子が描かれた。主人公たちは、胃に発生した潰瘍の進行を止めるため、命がけで酸素を運んだ。そんな中、主人公が亀裂から漏れた胃酸を浴びて、足を負傷してしまった。しかも主人公たちが酸素を運んでいた胃壁が破壊され、親友の赤血球が胃酸の海に落下。親友を失った主人公は、ブラック企業さながらの体内環境に嫌気がさしてしまう……。
主人公が「もう働きたくない」と“出勤拒否”する場面もあり、衝撃的な展開に胸を痛めた視聴者も多かった様子。Twitter上では「まさに地獄絵図」「絶望が浮かんだ表情が忘れられん…」「マジでブラックすぎる」「ふさぎ込む主人公の赤血球が痛々しい…」といった声が続々と上がっていた。
第10話「胃潰瘍、友情、喪失。」
【あらすじ】
赤血球たちに緊急招集が掛かる。持てる限りの酸素を持って現場へと向かった赤血球たちの眼前に広がっていたのは、潰瘍を起こし、大きな亀裂ができた胃だった。漿膜(しょうまく)まで穴が空いてしまったら最後、胃がメルトダウンしてしまう。胃酸が噴き出し、いつ命を落としてもおかしくない状況で、赤血球たちは必死に酸素を運ぶ。しかし胃粘膜は次々はがれ、炎症が進行していく。そんな最悪の環境の中、ついに『奴』が現れる。
(C)原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社・CODE BLACK PROJECT