27日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、中国政府によるウイグル人への政策「親戚関係」の内容が明かされた。
この日は「中国政府による民族大虐殺 ウイグル人の証言」と題して、ゲストに日本ウイグル協会の人物を招き、中国で起きていると言われているウイグル人への弾圧について特集をした。
番組では、奇跡的に強制収容所から出ることができ、現在アメリカで暮らしているウイグル人女性の5時間におよぶ単独インタビューに成功。女性は数々の言動を監視する制作のなかで「親戚関係」と言われるものがあることを告白。
「親戚関係」とは、その家に住むウイグル人と同じ数だけ、血のつながりのない中国人を毎月10日間“親戚”として寝泊まりをさせるというもの。この女性の家には4人の中国人が「親戚」としてやってきたという。
中国人親戚は丁寧にもてなすようにと命令があり、新品の布団や歯ブラシ、タオル、(中国人には寝る前に足を洗う習慣があるため)新品のタライなどの準備が強制されたそう。番組では中国人親戚と女性の家族が写っている写真が紹介された。
▶動画:ウイグル人宅に送り込まれた中国人"親戚"の映像(40分頃~)
さらに女性は、男性の中国人親戚が酔った状態で「娘を風呂に入れてキレイにして準備をしておけ、今から行く」といった電話をかけてきたことを告白。その後なにがあったのかは語らず、ただ涙ながらに「とてもつらかった」とだけ証言をした。
スタジオでは中国人親戚は、中国政府がウイグル人に家族を「押し付ける」もので、ウイグル人の文化の濃い家庭を監視し、政府に不満を持っているかをチェックしているという。
その方法は、純粋に発言をしてしまう子どもたちへの聞き取りや、イスラム教徒が多いウイグル人に対して、宗教上食べられないもの、酒を持ちこんで飲食するかを試すというもので、日本ウイグル協会の人物は「世界中で例がないもの」と憤った。