27日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、竹山は大量虐殺の問題が懸念されているウイグル人に対しての、日本政府の対応に苦言を呈した。
この日は「中国政府による民族大虐殺 ウイグル人の証言」と題して、ゲストに日本ウイグル協会の人物を招き、中国で起きていると言われているウイグル人への弾圧について特集をした。
アメリカの前トランプ政権では、中国政府によるウイグル人へのジェノサイド(大虐殺)を認定しているが、日本政府は「深刻に懸念をしている」「中国側に強く働き掛けていく」とコメントしており、ジェノサイドの認定については明言をしていない。
そこで番組では外務省に質問状を送付。「日本政府がジェノサイドと認定しない理由は何か?」「ウイグル自治区の状況について、日本政府はどのように働きかけ、今後どのような調査を進めるのか?」、さらには中国政府が「日本は『中国が新疆(ウイグル自治区)で民族大量虐殺をしていると認めず』」と、日本政府の会見を政府利用していることへの見解を求めた。
竹山はFAXで届いた外務省からの回答を紹介。内容としては「深刻に懸念している」「中国政府が透明性を持った説明をする働きかけをしていくことが重要と考える」といった、従来の日本政府の考え方を踏襲するものとなっていた。
▶映像:ウイグル問題についての外務省からの回答全文(1時間18分頃~)
「経済のこと、国と国とのことといった事情があると思う」と前置きをする竹山だったが、日本政府の「言わない」という姿勢について「日本は人権問題がものすごく遅れている国なんじゃなかろうか」と懸念を示した。
日本ウイグル協会の人たちはは現状について「日本も言うときにはしっかりビシッと言っていただきたい」「正しいときに正しい見解を出していただきたい」と求め、「(言動で)私たちの300万の命を救うかもしれない」と、人間として真剣に考えて欲しいと訴えていた。