3月1日から始まった、2022年卒の就職活動。新たな一歩に期待を膨らませる学生も多い一方で、ネットからは「コロナ禍の就活ってどうすればいいの?」「説明会もオンラインばかりでアピールできない…」「志望する企業はコロナでも大丈夫なの?」といった不安の声も聞こえてくる。
そこで、1日放送のABEMA『どうする? withコロナの就活&働き方』では、2社の採用担当者を招き、学生からの率直な質問をぶつけた。
【参加企業・参加者】
・味の素株式会社 児玉悠輔さん(人事部人材開発グループ・採用担当、2014年入社)
・出光興産株式会社 冨永崇仁さん(人事部採用課、2009年入社)
Q.ぶっちゃけ学歴はどのくらい重要視していますか?あと英語は?
出光興産・冨永さん:エントリーシートで志望理由、力を入れてこられたことなどオーソドックスなことを聞かせてもらっているが、大学や専攻はまったく見ていない。ただ技術系の就職であれば、入った後も専門性を活かしたいと考える人はいるので、そういった場面では見させていただくことがある。英語に関して言うと、まさに『海外と接する仕事をしたいんだ』という人は打ち出していただいた方がいいかと。ただ必須の要件ではなくて、私も入るまでは英語が苦手だった。
味の素・児玉さん:冨永さんに仰っていただいた通りで、学歴に関しては全然見ていない。それこそ、お名前とか大学とか性別は一切見ずに、エントリーシートに記載してある内容のみで見ているので、そこ(学歴)は関係ない。便宜上(大学名などは)書いていただくが、書類選考する人が大学名などを見ないように、記述内容のみが出てくるようにフィルタリングをかけているので、書類選考の合格不合格には関係ない。英語は、そういう仕事をしたいのであれば努力をしていただく必要があるが、入社後に努力してリカバーできると思うので、入社段階では特に不問かな。
Q.普通の面接と比べて、オンライン面接で“学生のここをよく見る”というポイントは?
出光興産・冨永さん:“ここを”というのは難しい…。身振り手振りが大きいほうがいいということは特にないが、個人的には、熱意なり自分自身を伝えたいという方は、画面越しでも熱というか雰囲気は伝わってくると思う。
味の素・児玉さん:一つだけ、面接といってもあくまでコミュニケーションの場なので、しっかりコミュニケーションを取ることを意識してほしい。例えば自己PRとか志望動機などを皆さん考えてきてくださるが、それを暗記してきたかのようにブワーッと言われると、こちら側も『うおぉ…』と構えてしまうので。聞かれたことを答える、自分が伝えたいことを話すという感じで、普段と同じようにコミュニケーションを取っていただくのが面接においてはベストかなと思う。
Q.味の素と出光興産に入社するにはどんな“DNA”が必要?
出光興産・冨永さん:創業者の『順境にいて悲観し、逆境において楽観せよ』という言葉を借りて申し上げると、どんなに大変な中でも、こういう機会だからこそ将来に向けた課題の発掘、チャンスの作り方はできると思っている。私も仕事でそういう場面はあった。学生の皆さんも色々あると思うが、何か一つでも突破口だったりご自身で新たな気づきを得たりして、就職活動を頑張っていただければと思う。
味の素・児玉さん:今は変化の時期で、変化を自ら生み出せる方も魅力的だと思うし、逆に変化を受容できる方も魅力的だと思う。日常通りの生活を過去と同じようにやっているのではなくて、何か一つでも昨日とは違うアウトプットを出していこうという姿勢や、日々の違いを自分の中に取り入れて成長していこうというのが、創業者が言う『開拓者精神』や『新しい価値の創造』というところにつながっていくと思うので、変化に対応できる方とこれからの選考の中でお会いできればと思っている。
(ABEMA/『どうする?withコロナの就活&働き方』より)