2週間延長となった1都3県の緊急事態宣言だが、知事たちの間に“不協和音”が鳴り始めているのだろうか。
神奈川県の黒岩知事によると、政府に対し宣言の延長を求める1都3県の知事の名前入りの文書案が小池都知事側から回付され、「千葉県の森田知事と埼玉県の大野知事は賛成」との説明を受けたため、賛成することに決めたという。ところが森田・大野両知事に確認したところ、「黒岩さんが賛成するから賛成した」と言われたことから、「このままでは信頼関係が薄れる」と小池知事に抗議。
小池知事からはその後、「私が先走った。ごめんなさい」との釈明を受け、「これからは足並み揃えて一緒にやっていきましょうということになった。現在ではわだかまりはない」のだという。
当の小池都知事は8日、「文章のたたき台を作るというのはよくある話。“普通のやり方”で進めていたということ。1都3県で進めるという、その効果についての考え方は一致している」と話している。
この知事間の“すれ違い”にカンニング竹山は「勘違いなさっている都民の皆さんも多いが、僕が見聞きしたり調べたりしている限り、小池都知事はコロナ前もコロナ後も、はっきり言って何もしていないと思う」、ジャーナリストの堀潤氏は「データ、根拠に基づいた対策ではなかったということが白日の下に晒されたということではないか」と指摘。
元経産官僚の宇佐美典也氏は「人狼ゲームみたいだと思った」と苦笑。「小池さんがこういう人だということは前からわかっていたし、知事には権限が集中しているので、事務方同士で話していたというのは責任を覆い被せているのではないか。黒岩さんが確認したのは良かったと思うものの、こういうやりとりをしている時点でわだかまりがないということはありえないと思う。ここから先の知事達の関係性がどうなるのか注目している」とコメントしていた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)
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