3月1日から始まった、2022年卒の就職活動。新たな一歩に期待を膨らませる学生も多い一方、ネットには「コロナ禍の就活ってどうすればいいの?」「説明会もオンラインばかりでアピールできない…」「志望する企業はコロナでも大丈夫なの?」といった不安の声も聞こえてくる。
そこで、ABEMA『どうする? withコロナの就活&働き方』では、デジタル技術やテクノロジーを駆使したスタートアップ企業3社のやり手創業者を招き、学生からの率直な質問などをぶつけた。
【参加企業・参加者】
・ネクストミーツ株式会社 代表取締役 佐々木英之さん
・株式会社ポケットマルシェ 代表取締役CEO 高橋博之さん
・ライフイズテック株式会社 代表取締役CEO 水野雄介さん
Q.大手企業への就職 or スタートアップ企業への就職 or 起業、学生へはどんな思いを持っていますか?
ネクストミーツ・佐々木さん:まず何をやりたいのかが重要だと思っている。それに対して大手企業に行った方がいいのか、ベンチャー企業に行くのか。それぞれ学べることが全然違うので、どっちが正解とかどっちが良い悪いはない。例えば、将来起業したいと思っているのであれば、ベンチャー企業で成長していくさまを見るのも一つだろうし、大手企業で長くやってきたやり方を見た上で自分が起業する人もいると思うので、起業するからベンチャーということはない。スタートアップに入ると、例えば営業だけではなくていろんなところを体験することになると思う。うちなんかもまさにそうで、マーケティングだけをやっていればいいというよりは、手が足りない状態なので営業もついでにやってくれとか非常に豊富な経験はできると思う。
ライフイズテック・水野さん:今は転職や兼業、副業も増えていて、一つの会社にずっと勤める時代ではなくなるのは間違いないと思う。僕らのところ(ライフイズテック)にも、大手で活躍していた方が「教育をもっと何とかしたいから」といって入ってきていただく。そういう時に大事なのは、大手でメチャメチャ実力をつけておくということだ。新卒は(大手とスタートアップ)どちらでもいいと思うが、20代が一番チャレンジできる時で、30代、40代で守るものが増えていくとどんどんチャレンジできなくなる。20代のうちに実力をつけておくというのが一番大事なことなんじゃないかなと思う。会社を利用してやるくらいの気持ちでやるのがいい。
ポケットマルシェ・高橋さん:僕はサラリーマン自体をやったことがないが、ただ去年はコロナで世界の企業の事業計画が吹き飛んだ。あまり先のことを考えても思った通りにならないので、今やりたいことをやったらいいんじゃないかなと思う。
Q.コロナ禍の今、自分が大卒というタイミングだったとしたら、起業、スタートアップという選択肢をとりますか?
ネクストミーツ・佐々木さん:僕はコロナ禍で起業しているので全く気にしていないというか、それと関係ないところで今取り組まないといけない社会課題というものが前提にあった。自分がやりたいことが今あればやるべきだと思う。
ライフイズテック・水野さん:僕が起業を選択したのは10年前だが、それよりも今はブルーオーシャンというか、すごくチャンスがあると感じる。コロナ禍だからなのかはわからないが、やれることだらけだな、変えることだらけだなという風に見えている。
ネクストミーツ・佐々木さん:全体のスピードが鈍っていたり、経済が落ち込んでいったりしている中で、そこから変わっていくことがあると思う。僕らがやっている食べ物も、コロナ禍で皆さん家でご飯を食べ、食べるものを気にするようなことが後押しにはなっている。コロナ禍は何か変わるきっかけだったと思う。チャンスは他にも考えれば考えるほどあるという風に見える。
ライフイズテック・水野さん:これからはデータの時代になるので、データをどう使うか。例えば、NetflixはTSUTAYAみたいに元々レンタルをしていたが、どんなものが一番見られているかということをデータ化した。この俳優でこういうストーリーで、こういう風にしたらいいんじゃないかということで、Netflixオリジナルの作品がヒットしている。つまり、データを活用してコンテンツを作っている。データをどうやってやりたい業界に活用できるかという考え方をしていくと、景色が変わってくる可能性がある。
ポケットマルシェ・高橋さん:コロナでどうこうという話で、環境が整ってからやろうとする人は、僕は最後までやらない人だと思っている。思った時がタイミングだ。やれば環境を整える努力をするしかなくなるだけなので、やりたいことがあるなら今やる。明日が来るとは限らないので。
(ABEMA/『どうする?withコロナの就活&働き方』より)