映画『裏アカ』(配給:アークエンタテインメント)のディレクターズカット版予告が解禁となり、加藤卓哉監督からのコメントが到着した。

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 木村大作、降旗康男、原田眞人、成島出ら日本を代表する数々の名監督の下で厚い信頼とともに助監督を務めてきた加藤卓哉がTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015で準グランプリを受賞し長編監督デビュー作となった本作。脚本は、『そこのみにて光輝く』(13)、『オーバー・フェンス』(16)の高田亮と、加藤卓哉の共同脚本。その題材は、今の社会や時代が持つ二面性を象徴する“SNSの裏アカウント”。裏アカウントを通して出会う男女の姿から、現代に生きる者が抱える葛藤や欲望、そして性への衝動を赤裸々に描き出し、観る者の心に突き刺さるセンセーショナルな人間ドラマへと昇華させた。

 主演は、映画『火口のふたり』(19)で第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞をはじめ各賞で高い評価を獲得したほか、話題となった「恋はつづくよどこまでも」(20/TBS)や、「共演NG」(TX)、「岸辺露伴は動かない」(NHK)などに出演し確かな演技力で注目を集める瀧内公美。主人公を翻弄する相手役にはドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(19/NTV)で注目を集め、「ギルティ ~この恋は罪ですか?~」(20/YTV)など話題作への出演が続き、2021年には映画『彼女が好きなものは』(21)、映画『20歳のソウル』(22)など主演作品が控えている、若手実力派俳優の神尾楓珠。そのほか、市川知宏、SUMIRE、田中要次、神戸浩、松浦祐也、仁科貴、ふせえりといった個性豊かな俳優が脇を固めている。そんな本作のディレクターズカット版予告が解禁!それぞれの見どころのほか、加藤監督の公開に先立ってのコメントも紹介する。

普通に生きていたら交わらないはずの二人が急接近⁉それぞれが抱える“人間らしさ”が織り込まれた予告解禁

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 今回解禁となったディレクターズカット版予告は、監督自らが企画立案した本作に対する熱い想いが投影されたロングバージョン「60秒編」とショートバージョン「30秒編」。さらに、真知子(瀧内公美)とゆーと(神尾楓珠)のSNSの裏アカウントを通しての出会いから次第に交錯していく二人の気持ちに、それぞれの視点から迫った「真知子編」「ゆーと編」のあわせて4本が一斉解禁となる。

 真知子の「あの頃、なんでもできるような気がしてた。」というナレーションから入る「60秒編」は、アパレルの店長として働く真知子に厳しい言葉が降り注ぎ、行き場のなくなった感情の居場所を確立するために“裏アカ”に手を染め始めるシーンからスタート。真知子の裏アカウントに、ゆーとから「一度だけ会えませんか」というDMが飛び込み、恋の始まりを予感させる展開に。体を交わし、“もっと自分を解放して“と言葉をかけるゆーとだったが、各々の本来の感情が見え隠れしていく。また「30秒編」では、真知子への厳しい言葉が畳み掛けられ、不穏ながら疾走感溢れる予告となった。その他、ゆーとの笑顔と、真知子の求めるものとは違う二つの表情が交互に表れる「ゆーと編」が解禁。窓辺に座り、独り佇むゆーとの鋭い目からは哀情も溢れています。さらに「真知子編」では、ゆーとの問いかけに真知子が反芻する様子が伺える。加藤監督も「現代の日本人の多くは、不幸とは思わないけど本当に幸せとは言い切れないどこかザラっとした「乾き」の中で生きている気がします。」とコメント。その監督の思う「乾き」を感じられる予告になり、また真知子やゆーとの強くも脆い意志が垣間見える予告となった。

加藤卓哉監督 コメント全文

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現代の日本人の多くは、不幸とは思わないけど本当に幸せとは言い切れないどこかザラっとした「乾き」の中で生きている気がします。

その「渇き」ではない「乾き」に、まるで水をやるようにSNSにハマっていく真知子。そんな彼女の心情を少しでも伝えたい。

音楽・船越さんが書いてくれたスコアの力を借りて、編集部と一緒に作った特別な予告編です。

ストーリー

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青山のアパレルショップで店長を務める伊藤真知子は、どこか満たされない毎日を送っていた。自分の意見は採用されず、年下のカリスマ店員・新堂さやかに仕事を取られ、ストレスが溜まる日々。そんなある日、さやかの何気ない一言がきっかけで真知子はSNSの裏アカウントを作り、胸元の際どい写真を投稿する。表の世界では決して得られない反応に快感を覚えた真知子の投稿はどんどん過激になっていき、それに呼応するようにフォロワー数も増えていった。「リアルで会いたい」「もっと自分を解放して」 そんな言葉に誘われ、フォロワーの1人と会うことになった真知子。その相手は、”ゆーと”という年下の男だった。 真知子は自分と同じ心の乾きを持つ彼に惹かれていく。しかし、その関係は1度きり。それがゆーととの約束だった。ゆーとと会えないことから、真知子は他の男と関係を持つようになるが、その心は満たされない。裏の世界でフラストレーションがたまっていくのとは裏腹に、表の世界は、店の売り上げ不振回復への施策に自身のアイデアが採用され、大手百貨店とのコラボレーション企画が決まるなど充実していく真知子。やりがいのあるプロジェクトに意気込む真知子だったが、その百貨店担当者の原島努こそが、あのゆーとだった。表の世界で再会を果たした2人。平静を装う原島に対し、心乱れ動揺を隠せない真知子。原島ではなく、ゆーとに会いたいという思いが日増しに募っていく。表と裏、愛情と憎悪、真実と嘘、理性と欲望…相反する2つが激しく交錯する中、真知子に突然訪れる結末とは…。

(c)2020映画『裏アカ』製作委員会

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