組織暴力団を率いる伯父の元で育った腕っ節の強い弁護士が、母親の死をめぐる陰謀を明かすため故郷の街に乗り込んでいく型破りの法廷ドラマがABEMAで初配信される。最悪の出会いから始まる女性弁護士との関係の変化にも注目だ。
▶映像:『無法弁護士~最高のパートナー』(第1話無料配信中)
正体不明の相手から1冊の手帳を受け取ったことをきっかけに、生まれ故郷の綺城(キソン)市へと 18年ぶりにやってきた弁護士ポン・サンピル(イ・ジュンギ)。そこで彼は、人権弁護士だった母を殺した相手に対する復讐のための準備を始める。一方、不当な判決を出した裁判官を殴り業務停止を命じられた弁護士ハ・ジェイ(ソ・イェジ)も、父が暮らす実家のある綺城市に戻ってくる。
ドラマ『リメンバー~記憶の彼方へ~』や映画『コンフィデンシャル/共助』のユン・ヒョンホが脚本を手がけたこのドラマでは、地方都市で最高権力を握る裁判官へと挑んでいく主人公の活躍が、アクションや笑いを交えながら描き出されていく。ドラマの冒頭で明らかになる強大な敵の悪行をいかに暴き、倒していくかというところが見どころだ。伯父の元で鍛えた腕力に頼るのではなく、あくまでも法廷で決着をつけようとするサンピルの信念に引き込まれる。
主人公のサンピルを演じているのは、『朝鮮ガンマン』や『麗〈レイ〉~花萌ゆる8人の皇子たち~』といった時代劇から、『クリミナル・マインド:KOREA』などのサスペンスまで、様々なジャンルの作品で魅力を発揮してきたイ・ジュンギ。法で戦う“武法”弁護士になり切るため、周到な準備をして撮影に臨んだという。ブラジリアン柔術を練習して体を作り、ほとんどのアクションシーンも自ら演じた。信頼で結ばれたパートナーとなっていくジェイとの絆や、彼を慕う弟分たちとのにぎやかなやりとりなど、これまで以上に人間味のある演技を見せている。イ・ジュンギの出世作となった07年の『犬とオオカミの時間』以来、11年ぶりに彼を主役に起用したキム・ジンミン監督も、撮影する度に予想を越える演技を見せてくれると、彼を絶賛している。
父親に理不尽な借金を負わせた相手だと誤解たサンピルをいきなり殴り倒す“武闘派”の弁護士ジェイに扮したのは『花郎〈ファラン〉』のソ・イェジ。幼い頃、母が行方不明になったという心の傷を持ちながら、たくましく生きてきた彼女は、サンピルと出会ったことで、尊敬する裁判官チャ・ムンスクの裏の顔を知り、葛藤する。ソ・イェジは人気ドラマ『サイコでも大丈夫』で見せた冷たい表情とは違った自然体で茶目っ気のある演技でキャラクターになりきっている。
そんな2人の前に立ちはだかるチャ・ムンスク役は『ごめん、愛してる』のイ・ヘヨン。有能な裁判官で、「綺城のマザー・テレサ」と呼ばれる人格者としての顔と、殺人も厭わない残酷性を見事に演じ分けている。金庫番として彼女を支えるスンジャ役を『椿の花咲く頃』のヨム・ヘラン、危険な裏の仕事をすべて引き受け、サンピルの母を殺した犯人でもあるアン・オジュを『人間レッスン』のチェ・ミンスが演じるなど、助演陣にも経験豊富な俳優たちが揃っている。
『無法弁護士~最高のパートナー』は3月25日(木)よる10時10分よりABEMA【韓流・華流チャンネル】にて配信。