『シン・エヴァンゲリオン劇場版』来場御礼舞台挨拶が3月28日に行われ、主人公・碇シンジ役の緒方恵美をはじめ14人が集結。人が揃い踏み。1997 年以来、『エヴァンゲリオン』シリーズとしては、実に 24 年ぶりとなる舞台挨拶に、会場となった東京・新宿バルト9をはじめ、生中継された全国334の劇場に集まったファンが歓喜した。ファンに向けて緒方は、代表してラストメッセージ。「本当にたくさんの人たちの気持ちがこもったフィルムです」と、テレビシリーズ放送から25年半に渡り、作品を愛し続けたファンに向けて、思いを伝えていた。
劇場公開以来、『エヴァンゲリオン』シリーズ作品の興行収入でも最高の興行収入を確実としている『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。テレビシリーズ時代のファンから、新劇場版から入ったファンまで、世代を超えて愛される中、豪華キャスト陣が集まるということもあり、舞台挨拶実施が発表されてから、大きな注目を集めていた。
緒方が冒頭「これだけのメンバーが揃うのは最初で最後」と語ると、次々とキャスト陣は作品への思いを吐露。締めの挨拶で再び緒方は「エヴァンゲリオンは、おかげさまでこのように長い年月をかけてここまでたどりついた作品です。ファンのみなさまの中には、昔はシンジの気持ちで見ていたけれど、今はゲンドウの気持ちになっているとか、いろいろな方の声をうかがうと同時に、逆に今初めて触れるみなさんのお声もいろいろ聞いています。今、昔の作品を見たら、また違う気持ちがわくのと同じように、今みなさまが完結を迎えた作品を見て、数年後に見たら、また違う見方で何か新しいものが次々と発見できるような、何度も繰り返し見ていただいて、違う思いを抱いていただける作品だと思います。本当にたくさんの人たちの気持ちがこもったフィルムですので、その時のみなさんの気持ちを探していただけたらと思います」と語ると、ファンも感無量といった表情を浮かべていた。
◆登壇者リスト
緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、岩永哲哉、岩男潤子、長沢美樹、優希比呂、伊瀬茉莉也、勝杏里、山寺宏一
◆「エヴァンゲリオン」シリーズ作品
1995年にテレビシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』がスタート。汎用人型決戦兵器・人造人間「エヴァンゲリオン」と、そのパイロットとなる14歳の少年少女、謎の敵生命体「使徒」との闘いを中心に描かれると、その斬新な設定やストーリーから全26話放送後にも社会現象になるほど注目された。1997年には、テレビシリーズとは異なる結末を描いた『劇場版』が公開に。それから10年後、設定・ストーリーをベースに再構築した『新劇場版』シリーズの公開がスタート。2007年に第1作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、2009年に第2作『:破』、2012年に第3作『:Q』、そして2021年に最新作にして完結編の第4作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開された。