27日のABEMA『NewsBAR橋下』に内閣官房参与として菅総理のブレーンも務める嘉悦大学の高橋洋一教授が出演。橋下氏と総務省などの接待問題について議論を交わした。
橋下氏は「辞めていった山田(真貴子・前内閣広報官)さんにしても谷脇(康彦・前総務審議官)さんにしても、『週刊文春』に報じられた時点でちゃんと言えばいいし、謝ればよかったと思う。それなのに、文春に突きつけられない限りはシラを切ろうとするから。何が納得できないかというと、国会で平気で嘘をつけるような雰囲気があること。これについては、菅さんには雷を落としてもらいたい」とコメント。
「僕も勉強会が終わった後に官僚の人たちと飲みに行くことがあったけれど、ちゃんと割り勘でやっていた。ただ、今回のことでNTTも利害関係のある政治家や公務員との会食を禁止にするらしいが、民間企業からのヒアリングは絶対に必要なことだと思うから、決められた場所、例えば役所内でランチミーティングにしてはどうか」と提案した。
高橋氏は「私が大蔵省にいた1998年、いわゆる“ノーパンしゃぶしゃぶ事件”が起きた。そしてできた法律が国家公務員倫理法。届け出は1万円以上だけれど、5000円以上の接待は全部アウトになるので、超えた分は自腹が当たり前。それが今回は“ごっつぁん”でしょ。ダメに決まっている。官僚側が悪い」と断言する。
「今回名前が挙がったのは私と同世代で、倫理法ができる前に課長補佐なんかをやっていた人たち。そういうのが染み付いちゃっているかもしれない。それでも、ノー・エクスキューズというか、言い訳はできないと思った。倫理法に違反しても刑事罰ではなく処分を受けるだけだが、すぐに辞めればいいかなと思ったくらい。やっぱり原則としては役所内でやるのが普通じゃないかと思うし、あるいは“世界の普通”に合わせるべきだと思う。例えばワシントンに行くと、こういう会合は20ドルくらいのランチミーティング。企業の方も、2000円から5000円以下くらいにして、海外と同じようにやった方が楽だと思う」。
また、橋下氏は「国家公務員ではなく、政治家との飲食はどうだろうか。僕は自分の経験から、お酒が入った中で最後に決めることがあるということで、テレビ番組で“政治家は別だ”と言ってきたが、なかなかそれが一般の国民の人には伝わりにくい。大臣や副大臣、政務三役と利害関係者がなんで一緒に飲まないといけないの?と聞かれると、やっぱり答えられなくなっちゃう。大臣とか政務三役になった時だけは利害関係者とは飲食しないというルールにしないといけないのかなと思うようになった」とも話す。
高橋氏は「政治家は倫理法の適用除外だから、ある意味で有権者が見てどう判断するかで割り切っている。今の倫理法の対象は一般職だけなんだけど、特別職まで入れるというのはあるかもしれない。大臣に誘われると困る。一緒に行かざるを得ないから。ただ、そもそも国で週刊誌の質問をするというのは、情けないったらありゃしない。週刊誌は週刊誌でお仕事として一生懸命にやっておられるんだろうし、昔からこういうことはあったけれどね、国会でこういう話をするのはつまんないと思う」と話していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)