映画『キネマの神様』の完成報告会見が29日都内で行われ、俳優の菅田将暉(28)らが出席した。
当初、タレントの志村けんさんと菅田のダブル主演の予定だったが、1年前のこの日、志村さんが新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなり、代役を沢田研二(72)が務めた。
松竹100周年記念となるこの映画は、“映画の神様”を信じ続けた主人公とその家族に起きる奇跡の物語。志村さんの代役を担った沢田が無類のギャンブル好きのゴウを、若き日のゴウを菅田が演じ、2人1役で主人公を演じている。
コロナ禍による撮影中止や公開延期を乗り越えて映画の完成報告にこぎつけたことについて、山田洋次監督は「ようやくこの日が来たかということなんですけれど、こんなに長い期間を封切りまでもったのは、僕の長い映画人生の中でも初めてです」と感慨深い思いを明かした。
また、主演を務めた菅田は「まさか山田洋二作品の真ん中に立つ、こんな状況になるとは思いませんでしたけども。本来であればっていう出来事がたくさんあって、色んなことがあって、今完成しましたと言えることが1番の喜びなのかなとは思いました」と話した。続けて、「ものすごく沢田さんがパワフルに動き回って、多分俺より動き回っているんじゃないかな。すごく大暴れしていて、1度、撮影現場を見学させていただいた時、すごくチャーミングで、ダメだけど色気があって、人が周りに集まってっちゃうゴウだなと思いました」と、同じくゴウを演じた沢田の演技を絶賛した。
一方、永野芽郁(21)は「毎日緊張と、どうしたらいいんだろうかという勉強の連続ではあったんですけれど、今までに感じることのない瞬間がすごく多かったので、1つ1つにかけることが本当に大事なんだなって、改めて感じながら過ごさせて頂きました」と出演への感想を語った。
(ABEMA/『ABEMA NEWS』より)