「Popteen」専属モデルで、ABEMAのオリジナル恋愛リアリティーショー「月とオオカミちゃんには騙されない」に出演した莉子が、「ABEMA」4月新ドラマ『ブラックシンデレラ』に主演(4月22日22時~より配信)。人気俳優の神尾楓珠、板垣瑞生、「ViVi」専属モデルの愛花(えりか)と共演する。莉子が演じるのは、見た目に悩みを抱くド平凡な高校二年生の愛波(まなは)。本作にどう挑んだのか、共演者との関係は?
あらすじ
主人公は、「私なんか…」が口癖で自分に自信が持てない女子高生・神谷愛波(かみや・まなは/17歳)。
愛波には幼いころからの夢があった。それは、学園一の美男美女を決める、ミス清蘭コンテストに出場すること。ド平凡女子を自称する愛波だったが、とあるきっかけでそのコンテストに出場するチャンスを掴む。
そこで出会ったのは、ナルシストで完璧な国宝級イケメン・橘圭吾(たちばな・けいご/17歳)と、謎の転校生・島村空(しまむら・そら/17歳)。巻き起こる恋の予感の中で迎えたコンテスト当日、夢の舞台まであと一歩のところで愛波を襲った出来事とは…?
“本当の美しさ”とはいったい何なのか…?その答えを見つけるために、ルッキズムに立ち向かいながら、夢や恋に奮闘する“逆襲”ラブストーリー!
――本作のオファーを受けた時のお気持ちを教えてください。
莉子:オーディションを受けて、もちろん「決まったらいいな」「自分が出来たら良いな」と思っていたのですが、実際に決まってからは、主演という事もあって、「自分でいいのかな…」って気持ちが押し寄せてきて、ずっとマネージャーさんに、どうしようどうしようって言ってました。
――その緊張が楽しさに変わってきたのはどのくらいからですか?
莉子:クランクインして一週間くらいは、正直セリフを覚えるのと体力的な問題で、ただただ必死で。楽しいという気持ちと大変だという気持ちが両方あったのですが、2、3週間たったくらいで色々なキャストの皆さんが入ってきて、学校みたいでワイワイしていて、すごく楽しくなりました。本当に皆仲良しで。
――莉子さんが一番年下だと思うのですが、すぐ打ち解けましたか?
莉子:私、年上の方と関わる事の方が断然多くて、年上の方とお話しするのが大好きなんです。良い意味で年の差を感じさせない方が多くて、「莉子ちゃん大人っぽいね」とか「しっかりしてるね!」って言ってくださったり、そんな事全然無いのですが、皆さん優しくてとても嬉しかったです。
――撮影現場が楽しいって何よりですよね!
莉子:本当にありがたいです! 「撮影現場が楽しかった」なんて私が言ってるって、昔の私が知ったらビックリすると思います(笑)。主演させていただいて、撮影したり、今も取材を受けていたり、最近、良い「ビックリ」ばっかりです。
――監督からはどの様に演じてほしいと言われましたか? 役作りについて教えてください。
莉子:監督から、細かく役柄について指導されたり、という事は無かったのですが、「傷」というものが大きなキーワードになっているので、その意味とか、この作品の目的をまずお話していただいて。愛波ちゃんがどんな気持ちになったかを知りたいから、「愛波ちゃんと同じ状況になってしまったらどうする?」って私も学校の友達に聞いてみたのですが、意見が真っ二つに割れていました。本当に人によって捉え方って違うんだなと思いながら、台本にある愛波ちゃんのセリフと重ねていって。
後は、現場に入って周りの方のお芝居や反応から感じた事を、どんどん台本に書き込んでいって。たくさん準備をすることももちろん大切ですが、現場に入ってから相手の役者さんとの会話から生まれてくることもたくさんありますし、その場の空気で作り上げていった部分が大きいかもしれません。
――莉子さんご自身は「傷」ということについて、どんな事を考えましたか?
莉子:これまでは考えた事が無かったのですが、この作品に関わる様になって、愛波ちゃんと同じ様に傷を抱えてしまう事は誰にでもあり得る事ですし、それをどう表現するのかが、一番難しかったです。
――莉子さんには克服したいコンプレックスはありますか?
莉子:コンプレックスはあります。でも克服したいと頑張ったけれど、克服出来なくて。でも本作もそうなのですが、コンプレックスがあったらあったで、そこを含めての強さが美しいんだなって。愛波ちゃんを見ていると思うんです。台本を読みながら何度も泣いていて、愛波ちゃんの様な素敵な役に出会えて本当に嬉しいです。
――美とは何なのか、を考えさせられる作品だと思いますので、観た方の反応がすごく気になりますよね。
莉子:とにかく第一話を見ていただいて、どんどん最後にかけて面白くなっていくので楽しみにしていて欲しいです。私たちも台本を読むのをすごく楽しみにしていて、女子キャストのLINEグループで台本をもらえる度に大盛り上がりしていたんです。「読んだ?!」「あそこ見た?」って毎回騒いでいました(笑)。私、「#ブラックシンデレラ」でめちゃくちゃ検索しているので、ぜひ皆さんには感想をたくさん書き込んでいただきたいです!
――先ほど女子キャストたちのLINEグループがあるとおっしゃっていましたが、キャストの皆さんとの出会いも素敵ですよね。
莉子:仲良くなって嬉しい反面、クランクアップが本当に悲しかったです。昨日も(※撮影時)何人かクランクアップされたのですが、皆で大号泣でした。私は撮影と高校の卒業シーズンが被っていて、どちらも人生に一度しか無いチャンスなので、撮影と高校生活どちらも大切にしたい気持ちが強くて。でも、撮影で学校とはまた違うすごく楽しい貴重な経験をさせてもらいましたし、ありがたい事に卒業式も出させていただけたので、挑戦して本当に良かったと思います。
高校生から大学生になるのって、同じ学生でもポンっと社会に出される感じがしていて。選挙権もありますし、運転免許もとれますし、就職する人もいます。なので、ちょっと高校を卒業した喪失感があったのですが、そのぽっかり空いた穴をドラマの撮影が埋めてくれて。なのでドラマの放送が終了したらまた喪失感がきそうです(笑)。
――共演した神尾楓珠さんの印象はいかがですか?
莉子:神尾さんとは『Popteen』の表紙を飾らせていただいて、その時にはクールな方なのかな?と思っていたのですが、お話するとめっちゃくちゃ面白い方で! 私結構、神尾さんがツボなんです(笑)。2人でいると笑ってばかりで、私がくだらない事を言ってもニコって笑ってくれるのも嬉しいです。あのギャップをもっと番組とかで出して欲しいです。「神尾楓珠に密着!」みたいのどうですかね?(笑)。
――それはぜひ私も観てみたいです(笑)。板垣瑞生さんとはどんな話をしましたか?
莉子:瑞生君はオーディションでご一緒していたので、実際に現場で愛波と空として会う事が出来て本当に嬉しかったです。本当に優しくてカッコいい方で、お芝居にもたくさん刺激を受けましたし、お手本にさせていただいている方です。
――愛花さんはいかがですか?
莉子:愛花ちゃんが演じた百合はすごく気が強くて、キツめのキャラクターなのですが、愛花ちゃん自身は全く違って。自分が天然だと気付いていない天然、という一番素敵な子なんですよ! あんな綺麗なお顔立ちして、可愛らしいキャラクターなのが本当に最高でした。
――素敵な仲間がたくさん出来た感じですよね、お話を聞いているだけで楽しい雰囲気が伝わってきます。莉子さんはこれから色々な作品で活躍していくと思うのですが、演じてみたい役柄はありますか?
莉子:思い切り悪い人や、いじめっ子とかに挑戦してみたいです。すごく難しくて、演技のワークショップに参加しても、その方向性が不得意なので克服していきたいですし、好奇心もたくさんあります。
私も雑誌のモデルをさせていただいていて、同じ様にモデルもしている永野芽郁さんのお芝居が好きです。すごく綺麗な演技されるなと思って、色々作品を見ているので憧れです。
モデルのお仕事で撮影することはこれまでもありましたが、映像作品って自分が撮影されてその後完成した時の「こうなっていたんだ!」っていう瞬間がすごく楽しいなと感じました。『ブラックシンデレラ』も素晴らしい映像になっていると思うので、ぜひ皆さんにも楽しんでいただきたいです!
――今日は楽しいお話をありがとうございました!
テキスト:中村梢