3日のABEMA『NewsBAR橋下』に鈴木英敬・三重県知事が出演。三重発の様々な“提案”について語った。
鈴木知事は兵庫県出身の46歳で、灘中・灘高から東京大学を経て現在の経済産業省に入省。36歳の若さで県知事に初当選し、現在で3期目だ。「首長が自分の地域で面白いこと、良いことをするのは当たり前。その結果をもとに、国の制度や予算、企業の動きを変え、全国で同時多発的に改革が起こる。そして“最初にやった三重県やるやん”と、存在感が高まっていく。僕自身もそうだし、職員もそれを大事にしていこうと考えている」と話す。
その具体策の一つが、“空飛ぶタクシー”だ。
「シンガポールでは、マリーナベイサンズからセントーサ島に飛べるものがある。三重でも、本島から離島に品物や薬などを届けたり、中部国際空港からサミットをやった賢島まで人が観光で乗れるようなものを実現したい。2025年の大阪・関西万博でも空飛ぶ車を吉村さんが使ってくれると言っているし、三重県では2023年から事業化しようと、すでに全日空さんや日本航空さんなどを誘致して、全国に先駆けて実証実験をやっている。ただ、まだ機体がないし、安全基準やルートの設定はヘリコプターのものなので、それらができなければサービスとしては始められない。そういう部分を河野大臣が国交省に言ってくれて、3月末までに基準が作られることになっている」。
次に鈴木知事が紹介したのが、生牡蠣の輸出だ。
鈴木氏は「シンガポールでは日本のように生牡蠣を食べるので、世界8カ国から輸入していた。しかし、産地がいっぱいあるのに日本からはどこも輸出できていなかった。三重の牡蠣は粒も大きいし、クリーミーで、旨い。レモンをチュッとかけてね(笑)そこで外務省、厚労省、農水省、さらにシンガポールの衛生局に僕が提案させてもらって、道を開いた。それから宮城や大分などが輸出できるようになった。そうしたら、シンガポールでも“日本のカキは旨い”となってくる」と説明。
さらに橋下徹氏が注目するのが、男性の不妊治療への助成金だ。
鈴木知事は「最初は女性にしか出ていなかった。しかし、実は不妊の原因の48%は男性。そういうことを友人の医師に教えてもらって、三重県が最初に助成金を出すことにした。すると、加藤官房長官が厚労大臣時代に、全国でやろうと言ってくれた。これが、まず三重でやってみて、それが全国で同時多発的に改革になるという、僕や三重県職員の強みだ」と話していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)