6日、一般高齢者へのワクチン接種開始を前に新たな接種用管理システムの実演を行った河野太郎ワクチン接種担当大臣。「6月末までに高齢者の2回分の接種に必要なワクチンは入ってくる。希望する方には確実に打てるわけだから、そこは慌てずにお願いしたい」と、着々と準備が進んでいることを強調した。
一方、接種回数が世界最多の1億6000万回以上に達しているアメリカでは目標を前倒し、今月19日までに全ての成人が接種資格を得られるようなると発表。バイデン大統領は「遅くとも19日までに、18歳以上のすべての人についてワクチン接種が可能になる」と国民に呼びかけた。
内科医・NY州マウントサイナイ医大病院の山田悠史氏は、アメリカの接種がスピーディーに進行している理由について「かなり州政府に任されているということも大きいと思う。ドラッグストアなどでもトレーニングを受けた薬剤師や薬学生による接種環境が行われていることもある。日本もまだ時間はあると思うが、今のうちからできることを準備していただきたいと思う」と話す。
慶應義塾大学特別招聘教授でドワンゴ社長の夏野剛氏は「感染者数が再び増えてきているとはいえ、日本は海外に比べて桁違いに少ない。しかし他国よりも病床数が多いにもかかわらず、すぐに“医療体制が逼迫する”という話になる。そこの改革がこれからも行われないんじゃないかというのが心配だ。ワクチン接種についても、今から何らかの準備をしておかないといけないと思う」と指摘。
リディラバ代表の安部敏樹氏も「河野さんは6月までに高齢者分が入ってくると言っているが、相当な量のはずだ。それらの接種を進められるだけのロジは整っているのか。低用量ピルですら、“薬剤師ではできないから…”と医師会が反対する国だ。ワクチン接種を広げていくためには、ロジの手段を先に先に作らなければならない」と話した。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)
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