ABEMAで配信中のドラマ『ブラックシンデレラ』で莉子演じる主人公・愛波の憧れの女性・ルイを演じる鈴木愛理が、恋愛番組『恋愛ドラマな恋がしたい~KISS or kiss~』(以下、『ドラ恋』)にゲスト出演。『ドラ恋』は8人の若手俳優が、毎話キスシーンのある恋愛ドラマの撮影をしながら、本当の恋をしていく様を追いかける恋愛番組。実はオファーがくる前から『ドラ恋』ファンだったという鈴木は、スタジオメンバーとしての参戦をどのように楽しんだのか。そして出演中の『ブラックシンデレラ』について話を聞いた。
『ドラ恋』ゲスト出演に歓喜「ファンなので誰よりも先に観られるのが嬉しかった」
『ドラ恋』の収録を終えた鈴木は、「楽しかった!」と喜色満面。昨年の自粛期間中から様々な恋愛番組をチェック。中でも『ドラ恋』は過去シーズンを友達に布教するほどハマっていたそうだ。
「『今日好き』など高校生向けのものから、『ドラ恋』、『オオカミ』シリーズ。いろんな恋愛番組を過去のも遡って観ています。映像を観なくてもBGMを聴いただけで、『これは“今日好き”!』とか当てられます(笑)。その中でも『ドラ恋』は大好きな番組なので、オファーがきたときは『本当に!?』という感じでした。実は決まる前から、友達に解説しながら観せたりもしていたんです」
「ファンなので、誰よりも先にスタジオで観られるのが嬉かった」と満足げな鈴木だが、act.1~act.3までのゲスト出演ということで思わぬ苦しみも。
「act.4が放送されるのは夏ごろと聞きました。それまで観れないのが辛いです!ここから面白くなるところなのに…!早く続きが見たいです(涙)」
act.3まで観て、気になったのはアユリ(吉永アユリ)とわく(京典和玖)。最年少で初めは「可愛いな」と微笑ましく見守っていたわくの芝居とプライベートで見せる二つの顔には胸キュン。「ぜひわくくんのギャップを見てほしい!」と猛プッシュで、見た目もタイプだというアユリに対しては「もっとアユリちゃんの見せ場が観たい」とact.4以降の活躍に期待している。
莉子、木村葉月…推しメンと『ブラックシンデレラ』で共演
ギャップ好きの鈴木は、シーズン5『恋愛ドラマな恋がしたい~Bang Ban Love~』で、キュートなビジュアルと裏腹な小悪魔な魅力を炸裂させた木村葉月も推していたそう。木村も『ブラックシンデレラ』に出演しており、そこで鈴木は “推し”と初対面。共演シーンはなかったというが、楽屋で挨拶できたようで、「そのときは『はづきちゃんだ~!』って興奮しました。向こうも『えぇ!なんで知ってるんですか!?』ってなって。お互いキャッキャッしちゃいました。ファンだと伝えられて良かったです(笑)」と嬉しそうに振り返る。
『ブラックシンデレラ』で共演した推しメンは、木村だけでなく他にも。
「実は『月とオオカミちゃんには騙されない』を観て、莉子ちゃんも推していたんです。番組を観ながら『そたりこ~!※』ってなっていました(笑)。しかも、莉子ちゃん演じる愛波に憧れられる役だなんて!恐れ多い~と思いつつも嬉しかったです」
(※『月とオオカミちゃん』に出演していた人気ペア「莉子と曽田陵介」の愛称)
アイドル卒業後、家族との時間で取り戻した“本来の自分”
『ブラックシンデレラ』は、自分に自信が持てないド平凡女子・愛波が外見主義に立ち向かいながら夢や恋に奮闘する“逆襲”ラブストーリー。その中で鈴木が演じるルイは、かつてのミスコンのグランプリでありながら、人から評価されること、ルッキズムに息苦しさを感じ、そこと距離を置くことを決断する女性だ。
8歳の頃からアイドルとして活動、人気アイドルグループ・℃-uteのメンバーとなり、現在も歌手やモデル、女優としてメディアに出続ける鈴木。周りから持たれるイメージ、過剰な期待に疲弊する気持ちはわかるといい、「私はこのお仕事が好きで、アイドル卒業後も人に見られるという仕事を続けられているので、そこは違うのですが、ルイの葛藤は分かります。ルイのおかれている環境と似ている部分があったんです」と共感を寄せる。
実はアイドルを卒業した際に、鈴木もつまずいたことがあった。
「『アイドルをやめて何をしたい?』と聞かれたときに、自分の中で答えが浮かばなかったんです。それまでアイドルとして、やるべきことは自分で噛み砕いてやってきたつもりだったのですが、自分から提案するのではなく受け身で仕事してきたのだと気づきました。それで一旦、一ヶ月ほど実家に帰って、アイドルになる前の生活をしてみました。家族と過ごして、何気なく歌ったり。『あーここで歌って音が響くのが好きだったな』とか思い出して、初心に戻りました。そうすると自分のしたいことも見えてきたんです」
“何者”である必要もない家族との日々が、本来の自分を取り戻してくれる。鈴木は「あと、疲れたなと思ったら、とにかく寝て食べます。でも、ちょっと太ったなと思ったら絞ります!(笑)生理的欲求を満たすのは大切です」と屈託なく笑った。
俳優業に充実感「相乗効果で素敵な歌手・女優になれたら」
愛波にとってのルイのような憧れの存在は鈴木にもいるのか。そう尋ねると「篠原涼子さんに中学時代から憧れているんです!凛とした生き様や姿がかっこいい」と即答。同じように歌手デビューし女優のキャリアを積んでいる篠原は、鈴木にとって目標とする女性の1人だそうだ。
歌手としての活動を大事にしている鈴木だが、俳優業にも充実感を感じている。
「私にとってまだ慣れない現場なので、新しいことをたくさん学べるんです。そこで学んだ気持ちの乗せ方などは、歌うときにも役に立っています。相乗効果で素敵な歌手・女優になれたら嬉しい」
生き生きと前向きに、活動の幅を広げていく鈴木愛理にこれからも注目したい。
写真:野原誠治
取材・文:堤茜子