女優の永野芽郁と菜々緒が4日、東京新宿の花園神社で映画『地獄の花園』のヒット祈願を行った。取材に応じた永野は、撮影中に気付いた弱点を告白「大声を出すのが苦手。セリフが訛って聞こえる」と監督に泣きついた場面を振り返った。
本作は、お笑い芸人のバカリズムが脚本を手がけているヤンキーコメディ。拳と拳で苛烈な派閥争いを繰り広げるOLの世界を題材に、普通のOLライフに憧れる主人公・田中直子を永野が演じ、OL達を牛耳る“悪魔の朱里”役を菜々緒が務めている。
永野は、ヤンキーOLたちの派閥争いに巻き込まれる役どころで、自身の弱点に気付いたという。「大きな声を出すのが苦手。だから、本当に嫌だという気持ちになって、監督に『無理、無理…、無理なんです』と弱音を吐き、泣きついたそうだ。
大声で叫んだ際「イントネーションが難しくて、変に訛って聞こえる場面もありました。どこまでが標準に聞こえて『どれが訛っていましたか』って監督にも確認していました」と回顧。また、違う撮影で「つばを吐いたりするシーンでも『全然吐けていない』って言われて『だって吐いたこと無いですもん』って思わず言い返してしまいました」と、この場で懺悔した。
そんな弱点に向き合いながら完成にこぎつけた。「あれだけの暴言を吐いて、人を蹴り飛ばす狂暴な私は、この作品でしか見られないと思います」とアピール。「そこを真面目にやろうと思ったし、今までの自分と違う姿を見せられたと思います」と自信を示してニッコリ。満足げな表情を見せた。
この日、隣に並んだ菜々緒は対照的で、弱味を一切感じさせない堂々とした様子。「この間、滝行をしてきた」と精神鍛錬を目的としたプライベートを明かしつつ「もっと修行をして極めていきたい。でも、これ以上強くなったら(周りが)困るかもしれない。アハハ」と豪快に笑っていた。
二人が活躍する映画『地獄の花園』は、5月21日より全国でロードショー。
文・写真:野原誠治