先月27日、東京都の小池知事が新型コロナウイルスの感染拡大により医療提供体制が逼迫する大阪府に対して、都が大阪府の患者を一部受け入れる用意があることを明かし「人命をどう守るかは同じ課題。要請があれば受けていく。助け合うのは当然ではないか」などと述べた。東京消防庁のヘリコプターが使用され、都立多摩総合医療センター(府中市)に搬送することが想定されており、受け入れ対象や人数は要請があり次第、協議するという。
一連の報道を受け、「小池都知事は発言の矛盾に気づいていない」と指摘するのは、元都知事で国際政治学者の舛添要一氏。舛添氏は「専門家たちは(東京都は)大阪の後追いをしていて、病院(病床)が足りないと言っていて大変。(新規陽性者数が)2000人に増えると言っているときになぜ、大阪を助ける余裕があるのか、信じがたい。自分の言っていることと矛盾していることをやっている」と述べた。
「なぜ、周りの人が『知事、それはおかしいですよ。我々が一生懸命、感染防止をしているときに大阪の患者さんを受ける』と言わないのか。ヘリで運ぶというのはいかに大変かもわかっていない。東京消防庁のヘリが迎えに行って、(患者を)乗せるのも大変。ヘリポートをどこにするのか、そこからの救急車の手配もえらいこと。であれば、周りの市や近くの県でやるべき。いっぱい専門家がいるのに何も聞いていない」
そのように述べた舛添氏は「都庁の中で『この知事に何を言っても無駄だ』と思って幹部が諦めているという状況ではないかと思っている」と私見を述べた。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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