「カッコいい!」とはルックスのいい男性に対してよく使われる賞嘆の言葉。でも本当の「カッコよさ」とは、外見だけに限ったことなのだろうか?ド平凡女子高生が傷を負ったことから外見至上主義(ルッキズム)に立ち向かうABEMオリジナルのラブストーリー『ブラックシンデレラ』の第3話では、ティーン向け胸キュン作品という枠組みの中で理解しやすく、かつ真剣に「カッコよさ」を考察している。何かと気軽に口をついて出る「カッコいい!」という言葉。でも本質的な「カッコよさ」とは一体どこにあるの?最新話となる第3話は、ストーリーを追いながら視聴者にも考えさせる意義深い回になっている。
学園一の美女と謳われる百合(愛花)と、そのフィアンセで最強イケメンの圭吾(神尾楓珠)が、なんと「カスミコスメ」のイメージモデルに抜擢された。テレビ番組も早速二人に飛びつき、密着撮影がスタートする。鼻高々の百合や圭吾のみならず、撮影の対象はクラスメートにもおよび、愛波(莉子)にもカメラが向けられる。しかし学園ミスコン時に負った顔面の傷に対して、撮影クルーたちは扱いに困惑する。
一方、圭吾には愛波に改めて言いたいことがった。一緒に花火をした夜に伝えそびれた気持ちがあるのだ。しかしそんな秘めた思いが圭吾にあることを知らない愛波は「私もあの続きを話したかった!ちゃんと最後まで話せなかったけど、一緒に花火をやって思った。私たち、すごく良い友達になれると思う」と告げる。
完全無欠のイケメンで底抜けに明るく、そして誰に対しても分け隔てなく優しい圭吾は、愛波にとっても憧れの存在。しかし圭吾には百合というフィアンセがおり、愛波はそんな二人のキスも目撃している。自ら身を引こうと思うのも無理はない。
迎えたクリスマスイブの生放送。百合と楽しそうに収録に臨む圭吾だったが、カメラが止まると「主役は百合だろ」「なんかうまく言えねぇけど、今の俺すげぇ嫌いだわ」と普段の自信はどこへやら。そこに畳みかけるように百合から「ニュースのネタになる」と自分に公開プロポーズをするように迫られる。
苦悩する圭吾の目に映ったのは、撮影クールのインタビューに答える映像の中の愛波だった。圭吾のカッコいいところを聞かれた愛波は「圭吾くんのかっこいいは、かっこよくあろうと頑張ってるかっこよさっていうか…。圭吾君っていつもふざけてるように見えるけど、本当はどんな時でも優しいんです。だって優しいって色んな人に気を遣って、我慢して、凄く頑張らないといけないことじゃないですか。今までもずっと私の知らない所で頑張ってきたんだなって。心のそういう部分が顔にも出てると思います」。
ルックスを評価するのではなく、人間としての心、本質、生きる姿勢を評して「カッコいい」という愛波。するとそのインタビュー映像を共に見ていた百合はこう言い放つ。「あざとい」。
さらに自分を助けたことで愛波が顔に傷を負ったのにも関わらず「知らないからね、また優しくして勘違いされても。あんな傷がある子に好かれたら断ったほうが悪者になるんだよ?」と鼻で笑うように放言。外見だけしか目に入らない百合と愛波では180度違う。圭吾は自分の気持ちに正直になることに決めた。
「俺、あいつのことが気になってる。ずっと気持ちに気付かないふりしてた。だって俺は百合と婚約してるから。酷いこと言ってるって分かってる。傷つけて本当にごめん」と圭吾。すると百合は「傷つく?百合が?自惚れないで!親同士が勝手に決めた婚約なのに」と暴言。本音はそうだったのか。でもこれで吹っ切れた。圭吾は愛波のもとへ向かう。だが運命は常に残酷である。
その頃、愛波は転校生の空(板垣瑞生)から愛の告白を受けていた…。だが愛波は空への返答をはっきりとはしていない。自分に正直になることに決めた完全無欠のイケメン・圭吾に再びの勝機は訪れるのか?この三角関係の行方はいかに!?