女優の剛力彩芽が10日、都内で行われた映画『お終活 熟春! 人生百年時代の過ごし方』（5月21日全国公開）の完成披露報告会に水野勝、松下由樹、高畑淳子、香月秀之監督と出席した。
橋爪功と高畑夫婦の一人娘を演じた剛力は「お二人が自然と私を娘にしてくれる空気を出してくださって、いい意味で役作りし過ぎず娘でいることができました。食事シーンも本当の家族として食べているのではないかと思うくらい、ナチュラルに出来ました」とベテラン勢の雰囲気作りに感謝。すると高畑は「撮影では橋爪さんがずっとムスッとしてらして、口も聞いてくれませんでした。それなのに剛力さんが来ると『可愛いね～！』となる」と不満を漏らすも「でもそれも冷え切った夫婦関係を出す橋爪さんの作戦。面白い人を旦那に持ったなと、日本で唯一無二の旦那さんを持って幸せでした」とにこやかに明かしていた。
葬儀社の青年が案内した終活フェアをきっかけに、離婚秒読みの金婚熟年夫婦が人生整理に動きだす、笑って泣けて役に立つハートフルヒューマンコメディー。剛力は、離婚秒読みの金婚熟年夫婦の娘を演じたことで、夫婦円満の秘訣はコミュニケーションにあると気付いたという。「両親が文句を言い合っているのは、上手く愛情表現ができないだけ。家族だから夫婦だからではなく、話し合うことの大切さが伝わったら嬉しい」と呼びかけた。
コロナ禍での公開を予定していることから、剛力は「なかなか宣伝するのが難しい状況です。しっかりここで写真や動画をいっぱい撮っていただいて、沢山宣伝していただけたら嬉しい」と集まった報道陣にお願い。公開に向けて「家族や大切な人と会話が増えるきっかけになる、未来の話ができる映画。会いたい人になかなか会えない時代だけれど、大切な人と過ごす時間が増えた中で、作品を通して大切な人を改めて大切にしたいと思ってもらえたら」と期待していた。
文・写真：石井隼人
