東京と大阪に設置される新型コロナワクチンの大規模接種センターの予約がきょうから開始される。防衛省はきのう会見を開き、新型コロナワクチンの大規模接種センターの予約について、東京はきょう午前11時ごろから、大阪は午後1時ごろから開始することを発表した。対象となるのは東京23区、大阪市内に住む65歳以上の高齢者だ。
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そんな中、厚生労働大臣や東京都知事などを歴任した国際政治学者の舛添要一氏(72)のワクチン接種に関する発言が反響を呼んでいる。
14日に自身のツイッターで「ワクチン接種予約:やっとネットに繋がった。第一回目が最速で8月21日、直ぐに予約。2回目はまたネット・パンクで予約できず。7月末までに高齢者の接種完了と豪語した菅首相、これが現実だ。86%の自治体が首相の希望に応えると言ったが、人口93万人の世田谷区は無理だ。完全な政府の失敗である」などと発言。
さらに16日にABEMAで放送された『ABEMA的ニュースショー』に出演した舛添氏は改めてワクチン接種状況について自身の経験を踏まえ「ワクチンそのものの供給量が追い付いていないことに加え、打ち方が悪い。打ち手がいない。大きな会場で一斉にやらないと無理。とくにマイナス80度で保管しなければいけない。インフルみたいにパッと打てるわけではない」などと述べると、遅々として状況が改善しなかったことへの不満を次のように明かした。
「やってみればわかる。まず、電話がつながらない。ネットもつながらない。朝から晩までそれをやっているわけにはいかない。私は空いた時間でたまたま繋がったけど、一番早くても8月21日ということ。7月末なんて、嘘。2回目は9月11日からということだが、これは全然ダメだ」
舛添氏の予約状況に関する発言に対して、ネットからは「1カ月くらい遅くないか?」との指摘も聞かれたが、
「予約の日時は間違っていない。舛添氏の住む自治体には菅総理の言う7月までに接種完了なんて出来ないんじゃないかという苦情が殺到している」
「千葉県だけど、友人は70歳。やっと取れたけど、1回目の予約は9月上旬だと。菅さんは高齢者は7月中に打ち終わると言ってるけど現実はこんなものです」
といった嘆きの声に加え、
「私の母は79歳ですが、1回目の接種が8月中旬です。東京オリンピック中止の後ですね(笑)」
などという諦めの声まで聞かれている。ちなみに、東京オリンピックの開催について舛添氏は「私の1回目が7月だったら、2回目はオリンピックにぎりぎり間に合うかどうか。1回目の接種を6月いっぱいに前倒しできるなら(オリンピックは)やれる。できないならアウトだ」との見通しを明かしている。
きょうから予約が開始される大規模接種センターに期待はかかるが、きのうの中山防衛副大臣の会見において「サーバーの負荷テストなど行ってきたかと思うが、システムは万全なのか。同時接続で最大何人くらいが予約可能なのか」など、システムダウンを懸念する質問が飛んだ。中山防衛副大臣は「予約専用ウェブサイトおよびLINEいずれの手段であっても、インターネットを利用して実施することになる。サーバーの増設を図ることにより、システムがダウンしないよう、現在より多くのサーバーの容量を確保するなど、調整を行っているところだ。自衛隊大規模接種センターを利用する方々が、予約システムを利用される際に、ご不便をおかけすることの無いよう、十分に準備してまいりたい」と応じたが、懸念が現実のものとならぬよう、願わんばかりだ。
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