旧友に「会えない」と言われた…20代女性、コロナ病棟清掃業者の“本音と誇り”「自分まで辞めてしまったら、誰が?」
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 新型コロナウイルスとの闘いが長期化するにつれて、“誰かがやらねばらなない”仕事が増えている。そんな折、昨年10月に設立されたのが、消毒や特殊清掃を行っている株式会社ペガサスだ。同社は現在、業務の大半がコロナの現場で、コロナ病棟や療養者ホテルの清掃・消毒業務にあたっている。

【映像】20代女性が激白「コロナ病棟」清掃業者のリアル

 オフィスや飲食店などでのコロナ清掃・消毒を行っている40代男性のKさん。Kさんは全国の陽性者報告があった会社や飲食店など、どこにでも駆け付けて清掃・消毒(予防除菌も)を担っているというが「東京から来てるの? と怪訝な顔をされる。コロナに関しては差別があるのだろう」と複雑な心境を明かす。

 また、コロナ患者が入院する病室(13部屋)、ICU(2部屋)に加え、風呂や廊下などを7時間かけて1人で清掃・消毒するという20代の女性社員Aさんも悩みは尽きない。

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 感染リスクと紙一重の現場での作業となるため、防護服の上からプラスチックエプロンを着用し、手袋は二重にしてテープを巻いてウイルスの侵入口を封鎖。さらにN95マスクの上からサージカルマスク、目元はアイガード、頭はヘアキャップでカバーするという感染防止対策の徹底ぶりだ。

 そもそも、これらの清掃・消毒業務は看護師が行っていたという。医療現場のひっ迫で次第に手が回らなくなり、こうした依頼が増えているというが、Aさんは現場での苦労を次のように明かしてくれた。

「冬は(病室の)暖房が効いている。めまいを起こす看護師さんもいるほどで、ものすごく汗をかきます。上に着ている(プラスチック)エプロンと手袋をひと部屋ごとに換えていて1日に20回以上は…。ICUに入院している重症患者さんから『私、この先どうしたらいいのかな』と泣きながら言われたりもする。他にも自分で歩けない方が、すごく震えた手で『俺の息子はどうしてるのかな…』と話し、(Aさんに向かって)手を差し伸べてくる患者さんも。いくらゴム手袋を何重にしていても、思わず手を引いてしまいました。そういう場面が毎日何かしらあるので、精神的にはキツイです」

 その場から“逃げたいな”という想いもある、と本音を語ったAさん。コロナの影響はAさんのプライベートまでに及ぶ。

「昔から仲の良かった友人にこういう仕事をしていることを話したら、いいようには思っておらず『ちょっと急用ができたから帰る』と言われた後に、メールで『やっぱり会うのをやめよう。この仕事を続けている以上は会えない』と言われました」

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 Aさんは現在、お母さんと同居しているという。場合によってはAさんを介してお母さんに感染するリスクも考えられるが、お母さんだけはAさんを応援してくれている。

「『毎日、お疲れ様』『今日、どうだった?』と声をかけてくれます。その一言ひとことに、毎日勇気づけられています」

 ある求人サイトによると、一般的な清掃スタッフ(正社員)の平均年収は328万円(月給換算約27万円)だというが、ペガサスでは、コロナ病棟清掃における手当てが支給されるという。

 最後にAさんは「国のためになっているじゃないけど、誇りに思っています。この仕事を続けられる方って、今はなかなか少ない。一緒にやっていて、辞めてしまった方もいた。その中で自分まで辞めてしまったら、誰がやってくれるんだろう」と漏らした。(ABEMAABEMA的ニュースショー』)

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