遊びながらSDGs(持続可能な開発目標)を考える。千葉県柏市で注目の取り組みが行われている。
勢いよくブランコをこぐ男性。決して童心に返ってブランコをこいでいるわけではない。注目は、横にある見慣れないボックス。実はこれ、発電ができるブランコなのだ。
柏駅周辺の街づくりに取り組む柏アーバンデザインセンターが企画した「Smile for Power Kashiwa」というプロジェクトで、街中で楽しみながらSDGsについて考えてもらおうと、柏神社の境内に発電できるブランコを設置した。
このブランコでは、1分間こぐとスマートフォンが約3%充電できる。柏アーバンデザインセンターの安藤哲也副センター長は「現代人がスマホに限らず非常に電力を使っている。いざ自分で発電することを体験するとどれだけ大変なのかということが遊びながら体験できるというのは、まさにSDGsへの第一歩かなと思う」と話す。
このブランコは元々、オランダのユトレヒト駅で社会実験として設置されたもの。3カ月限定のはずが現地の市民に大好評となり、現在は4台のブランコが常設されている。柏神社に設置されたブランコにも休日には親子連れや中高生が集まり、ブランコをこぐ姿が見られているということだ。
「都市空間で人が憩うとか楽しむ、集うということをできる場所をどれだけ増やせるか。その部分がブランコというツールでできているのがありがたい」(安藤副センター長)
この発電ブランコは今月27日まで柏神社の境内に設置され、その後は柏市内各所に設置することを検討しているという。
(ABEMA/『ABEMA Morning』より)