金子大地と石川瑠華ダブル主演による映画『猿楽町で会いましょう』の舞台あいさつが18日、都内劇場で行われた。
本作は、変わりゆく街・渋谷を舞台に、駆け出しのカメラマンと純朴そうに見えて嘘だらけのヒロインの欲望が交錯する衝撃のラブストーリー。なお、公開にあたり新型コロナウイルスによる感染拡大で、一年延びていた。
コロナの影響を受けたものの、ようやく公開日が6月4日に決定した。金子に感想を尋ねると「去年公開するはずだったのに長い間の延期。なので、ずっと不安なままでした」と振り返り「でも、撮影から2年越しに公開が決まって、本当に安心しています。主演の映画だったので、感謝の気持ちで一杯です」と喜びに転じた思いを表した。
ヒロインを演じた石川も「今このタイミングで皆さんにお届けできることが嬉しいです」と一緒に喜びつつ「私は最初、台本読ませてもらったときには(役どころが)嫌なヤツという印象しかなかった。それでも演じていくうちに、素晴らしい役と考えが変わった。未熟な私に、この役を演じさせてもらえたことに今は感謝しかないです」と気持ちの変化と充実した思いを口にした。
金子は石川が隣にいるタイミングとあって、出演に至ったキッカケも告白した。コンテストのために準備された予告編を見たそうで「石川さんが魅力的だったので出ようと思った」と打ち明けた。いざ撮影に移った際にも「石川さんの魅力を落としたくないという気持ちになって、監督の児山(隆)さんに相談して、台本にないセリフをぶっこんだりしていましたね」と積極的に動いた事例を明かし、撮影現場を懐かしんでいた。
改めて公開が決まった『猿楽町で会いましょう』は、6月4日から渋谷ホワイトシネクイント、シネ・リーブル池袋ほか、全国順次公開。
文・写真:野原誠治