映画『ゾッキ』『裏ゾッキ』の交互上映トークイベント「秘密の集会 今こそ愛だ」が5月25日、東京のミニシアター・アップリンク吉祥寺で行われ、監督の竹中直人とサントラ製作担当のMELRAW(安藤康平)が登壇した。

 竹中監督が渋滞に巻き込まれたことから、前半は移動中の竹中監督と会場を電話で繋いでのトーク。竹中監督は「こんな経験初めて!」と恐縮しきりも、口笛でエンディングの曲を奏でるなどアクシデントを持ち前のサービス精神でエンターテインメントに変えていた。

 映画サントラ初参加のMELRAWは「Charaさんがプロデューサーとして関わり、僕はそのアシスタント的ポジション。サウンドメイクなど色々な面で関わることができて、貴重な経験になりました。しかも僕は映画のロケ地でもある愛知県の出身!その点でもエモい」と巡りあわせを喜んでいた。

 竹中監督は「僕はサントラマニアで、自分の監督作の音楽を作るときはすべて直感。監督デビュー作『無能の人』はゴンチチ、『119』は忌野清志郎さん。『東京日和』は大貫妙子さん。『ゾッキ』の世界にはCharaが似合うと思った」と回想。ちなみに『119』の際には「清志郎さんが撮影初日に“竹中、持ってきたぜ!”と自宅録音した16曲入りのテープを持って来てくれた」と秘話を紹介した。

 今回の音楽面で竹中監督は「例えばマネキンが出てくる場面は『エクソシト』みたいにとか、カーテンが揺れるシーンは『ブルーベルベット』みたいにとか。自分のイメージを伝えて、あとはCharaにすべてを任せました」とイマジネーションを重視。MELRAWは「そのようなアイデアをいただき、Charaさんと相談してアーティストの方々に楽曲のイメージを伝えました。何度かやり取りをしていく中で、劇中にピッタリと合う形にしていきました」と振り返った。

 MELRAW曰くCharaは「ものすごくこだわる、音楽の妖精みたいな人」といい「言葉を大切にするし、こちらがドキッとするくらいに音を聴く耳がいい。作業はほぼCharaさんとしていましたが、あの時間と経験は個人的にとても勉強になりました」と実りの多い仕事になった様子。

 Chara feat.HIMI、ドミコ、ドレスコーズ、Salyuなどが参加した『ゾッキ』サントラについて竹中監督は「聴けば聴くほどにいい。大好きなミュージシャンが集まって最高のサントラができた。原作者・大橋裕之さんによるジャケットデザインも素晴らしい!ぜひ皆さんにも買ってほしい」とお気に入りで、MELRAWも「映画のサントラというか、1本の独立したオムニバスアルバムのようになっている。劇中でちょっとしか流れない曲も、アルバムではしっかりとした楽曲になっている。一組一組のアーティストが熱心に楽曲を書き下ろしているので、映画を観て聴き比べるのも面白い」と映画視聴とサントラのセット『ゾッキ』をおススメしていた。

(c)2020「ゾッキ」製作委員会

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