
5月2日に配信が終了したABEMAの大人気恋愛番組『恋とオオカミには騙されない』(以下『恋オオカミ』)で複雑な三角関係の末に、見事カップル成立となった川口葵(かわぐちあおい・女優/22歳)と俳優の井上想良(いのうえそら・俳優/22歳)。最終話となった告白回の直後は視聴者から「2人の雰囲気好き」「めっちゃお似合い」など、歓喜の声が続々と寄せられていた。
▶映像:あおい&そら、告白成立でハグ&頭ポンポン!(『恋オオカミ』第12話)
それぞれ男女の最年長メンバーで同じ年、お互いに照れ屋の2人は多くは語らずとも心が通じ合っている様子。そんなあおい&そらに『恋オオカミ』で得たものなどについて話を聞いた。
「テンションが同じ」「声のトーンが似てる」2人が明かす共通点

――『恋オオカミ』での3~4か月、様々な経験や作業を通じてお互いを知っていったと思います。最初に抱いた印象から変わらないところ、また時間を経て変わった点など教えてください。
そら: 変わらないところは気を使わないで話せることですね。声のトーンも似ているので、話していて心地がいいです。印象が変わった点は、照れながらも気持ちを伝えるようになってくれたところ。そこはすごく『恋オオカミ』を通じて変化した部分だなと思っています。
あおい: 私も気を使わないところですね。お互い声のトーンが低いので、喋っていたら眠たくなるところも心地いいです(笑)。テンションの起伏が激しくない2人なので、そこは似ているなって。変わったなと思うところは……うーん、良い意味で変わったところがないんですよ。でも、リーダーとして引っ張ってくれていたので、みんなをまとめてくれて、頼りになるな、という発見はありました。
――お互い男女の最年長メンバーですが、最初から居心地の良さがあったということですか?
そら: そうですね。一緒に居てとにかく疲れないんですよ。結局、そこに答えがあったというか、素でいられるのが良かったです。
あおい: 1話からずっと2人のテンションは変わっていないと思います(笑)。

――みちゅさん(長谷川美月)が、あおいさんは「ツッコミ役を担ってくれた」と言っていたのですが、身に覚えはありますか?
あおい: そうなんですか(笑)? あ!でもコウヘイ君(樋口晃平)とは同じ関西出身で、最初から友達のような感じで接することが出来たので、お互いボケるし、突っ込んで…そんなことは繰り返してましたね。
そら: ずっとボケ合ってるんですよ(笑)。
――番組の中でその2人(あおいとコウヘイ)の関係性はあまり描かれてなかったですけど、具体的にどんなやり取りを?
あおい: コウヘイ君は8話の時点で既に「太陽LINE」も「月LINE」も使い切っていたんですけど、ご飯の時に、「俺、もう使うもんがないから、湘南新宿ライン使おう」と突然言い出して。それを聞いて私が即座にツッコむ、みたいなやり取りはありました(笑)。
――距離感の近さを感じるエピソードですね(笑)。
あおい: そうですね(笑)。
そら、親友・つなに「あいつは最初カッコつけてた(笑)」

――『恋オオカミ』の出演が決まった当初、不安に思っていたことはありましたか?
そら: ありました。『オオカミ』シリーズという人気番組の中で、自分が素のままでいられるかなというのはすごく不安でした。最初から最後まで、猫を被ったままで終わってしまうのでは、という恐怖心というか、上辺の自分でやり過ごしてしまうんじゃないかなと心配でした。
――しかし結果、すごく素敵なエンディングを迎えましたね。
そら: そうですね! 結局、自分の心のままにやるしかないと思えたので。すごく考え込んで、臨んだわけではないですけど、自然とそういう気持ちになれました。親友のつな(綱啓永)もいたので、やりやすかった部分はあったと思います。
――親友同士で『オオカミ』に共演するというのも不思議な縁です。
そら: ビックリしました(笑)。まさか、つなと共演するなんて思いもしませんでした。しかも一時は、同じ人に想いを寄せるという…複雑さもありましたけど、つながいたからこそ、自分自身も楽しく過ごせましたね。
一時は三角関係に!(『恋オオカミ』より)
――そらさんから見て、つなさんの姿はどう映りましたか?
そら: あいつは最初カッコつけてましたね(笑)! 僕はもちろん最初から彼の性格を知っていたので、イジったりしていたんですけど、すごく消極的になっていたから「何してんだよ」と思ってました。でも中盤を過ぎた頃に、気付いたらしっかり10人のムードメーカーになっていました。やっといつもの姿になったなって。
――最後、りょうか(吉田伶香)さんが髪を切って、即座につなさんが「かわいいー!」と伝えたシーンは、視聴者から大きな反響を呼びました。
そら: あれは、すごかったです(笑)。彼は少し気取ってしまう分、ああいう風に素直に発した言葉は心の底からの気持ちだと思うし、あのシーンの2人のかわいらしさには嫉妬しました(笑)。
オオカミロスに!?あおい「最後の方はずっと泣いてました」

――あおいさんは収録前、不安はありましたか?
あおい: 不安はありましたけど、最初から最後まで自分らしくいられたんじゃないかなと思います。逆に作った自分で居続けるのが無理なので、最初から素の自分でいこうと思っていたんです。その分どう思われるのか、最初は怖かったですけど、そういう自分を視聴者の皆さんが受け入れてくださって、SNSをフォローしてくださったり、あたたかいコメントもいただいたので、自分らしくいることができて良かったと思います。
――収録を通じて、楽しいことだけじゃなく、辛い場面もあったと思いますが、SNSの声に励まされることもありましたか?
あおい: それはすごく多かったです。
そら: 応援してくださる方が予想以上に多かったので、ありがたいという気持ちの中で、収録を終えることが出来ました。
祝福の声が多く寄せられた“あおぞら”カップル(『恋オオカミ』より)
――『恋オオカミ』という番組は自分の人生、そしてこれからの芸能生活において、どんな存在になると思いますか?
そら: ドラマで役を演じることとは違って、本当に自分が素でいられる場所で、そして自分が動かないと何も起こせない場所でした。今後の役者人生で自分を見失うようなことがあれば、番組を見直すことで、立ち直るきっかけが掴めるんじゃないかなと思います。あと自分が“照れた顔”や“悩んでいる顔”など、『恋オオカミ』で見せた表情が、自分のとっての良い教科書にもなってくれるんじゃないかなと思いますね。
あおい: 私は1番最初にみんなと顔を合わせた時に、自分の性格上、“仲良くなれんわ”と思ったんです(笑)。でも時間を重ねるにつれ、思っていたことと真逆の感情になっていったというか…、どんどんみんなのことが大好きになっていくし、みんなと会えなくなることを考えたら、最後の方はずっと泣いていました。自分がこんなにも仲間を思うことが出来るんだなと、すごくうれしい発見になりました。
――すごく素敵なエピソードですね。
そら: 本当に自分たちにとって『恋オオカミ』という現場は、あたたかい場所だったように思います。






『恋とオオカミには騙されない』はABEMAビデオにて全話配信中。また、ABEMAプレミアムでは2人の告白後のデートに密着した様子も配信している。
テキスト:中山洋平
撮影:You Ishii
衣装クレジット:HAREラフォーレ原宿店(井上想良)
あおい&そら、告白後のBARデートの様子も配信中(『恋オオカミ』より)
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