ド平凡女子高生が外見至上主義にNO!を突きつけるABEMAオリジナルの連続ドラマ『ブラックシンデレラ』第6話では、ヒロイン・愛波(莉子)の事故以来延期されていたミスコンが再開。整形イケメンであることを告白したことでルッキズムカースト最下層に転落した圭吾(神尾楓珠)は、周囲の批判からミスターコンへの出場を辞退しようとする。ところが愛波との時間がその心境を変化させる。
顔に一生消えない傷を負ったことから恋に消極的になってしまった愛波の背中を押すべく、自らの顔面整形をカミングアウトした圭吾。強がってポジティブイケメンキャラを継続するものの、しかし内心は周囲からの誹謗中傷に耐え切れず、ミスターコンへの出場もフェードアウト気味になっていた。
そんな圭吾の心を読んだ愛波は、ミスコンエントリーのお披露目会当日に二人で学校をさぼり、海を目指すことにする。道すがら巡回中の警察官に咎められるものの、圭吾は愛波の手を握って青春の逃避行を演出。このハプニングによって「ごめんな、俺が犯罪級にかっこよすぎて目立つばっかりに警察官に見つかって」といつもの調子に戻った圭吾は、愛波に「実際相当かっこいいだろ?神谷(愛波)もよく見惚れてるもんなあ」と顔面急接近となる。
そんな仲睦まじい二人の様子を目撃したのは、なんと愛波のパパ・守だった。学校をさぼっているし、しかも二人っきりで。激怒フラグかと思いきや、圭吾はそのまま愛波の自宅に招かれて餃子パーティーをすることに。母・めぐみと餃子を包む愛波が「私は昔からこれ苦手。ていうか料理全般ダメ。食べることだけしか能がないっていうか」とここでも相変わらずの自虐を挟むと、すかさず圭吾は「別に人間苦手なもんくらいあるから。そうやって自分サゲすんなって。神谷はすげえところいっぱいあんだから」と優しいフォロー。この気遣いですっかり圭吾は愛波ファミリーに気に入られることに。
愛波の両親はてっきり圭吾を愛波の彼氏だと思っていたが、当の圭吾は「フツーに友達」と否定。しかし「俺は好きですけどね」と好意は否定せず。交際疑惑を否定する愛波と圭吾だが、両親の前でワチャワチャと「餃子に納豆合うんだよ?オクラとかネギいれてさ?」(愛波)「いやいやいや!?」(圭吾)「その反応したこと、あとで後悔するからね!」(愛波)などと餃子の具一つで大盛り上がり。明らかに仲睦まじい雰囲気だ。
アットホームなパーティー後に圭吾と皿洗いに励む愛波は「今日は圭吾くんに元気になってもらいたかった日だったけど、私が一番元気になった。こんな日があるなら、今の私悪くないかも」と圭吾に感謝。すると圭吾は初めてミスターコンへの想いを愛波に吐露する。なおここで語られる圭吾の本音は、大変重要なセリフとなるので忠実に記す。
「顔いじってすぐはさ、なんていうか完全には自分のこと好きじゃなくて。でも高校入学してすぐミスターコンに出ないかって声かけられて。優勝してみんなに祝福されて。生まれて初めて俺の居場所っていうか単純に嬉しくて。俺が俺でいていいんだって心からあのステージの上で思えてさ。だから今日誘ってくれて感謝してるっていうか。俺の大事な場所に出る出ないで騒がれたり叩かれたりするのは結構しんどいし。これで良かったんだよ。俺がいないと華はなくなるだろうけれど、まあそれなりには盛り上がんだろ」。
そのお披露目会が行われるのは今日。しかし圭吾は辞退覚悟で愛波の家の皿洗いをしている。ミスターコンが圭吾の中でどれほど大きなウエイトを占めているのかを初めて知った愛波は「私はこれで良かったなんて諦めてほしくない。そんな大切な場所なら圭吾君はコンテストに出なきゃ!お披露目会はまだ間に合うよ!私は圭吾君がしたいことをしてほしい!」と切実に願う。その魂の叫びに突き動かされた圭吾は、愛波とともにお披露目会場へとダッシュで向かう。
すべり込みセーフの圭吾は「俺コンテストに出場します!」と出場を宣言するが、婚約破棄をされたセレブ美女の百合(愛花)は「作り物の顔の人が出ることはコンテストに傷がつく」と圭吾憎しとばかりにクレーム。すると愛波は百合に対して「自分が自分のこと好きになろうとすることの何がいけないの?綺麗なものしか認めないくせに、自分が気に入らないものだと作り物だとか。そんなコンテストならばなくなっちゃえばいい!」と圭吾の気持ちを怒りながら代弁。
いまだかつてない怒りを見せた愛波に圭吾は「ここまで背中押してもらったんだ。俺は全人類見惚れさせて今の俺で絶対またグランプリを獲る!」と高らかに宣言。そして愛波に尋ねる。「神谷はどうするの?」と。確かにそうだ!圭吾のことばかりを心配していた愛波は、顔の傷というトラウマを乗り越えることができるのか?