将来的に“結婚”を考えていながら、パートナーへの不満や悩みを抱えている…そんな4組のカップルが、お互い同意の上で一時的に交際を解消し、お互いや結婚について考えるオリジナル恋愛番組『隣の恋は青く見える』(毎週日曜よる10時~)がABEMAにて配信中だ。
この恋愛番組は、男女8名が1つ屋根の下で10日間の共同生活を行うというもの。予測不可能な展開を経て、今のパートナーへの気持ちを再認識し、交際を継続するのか? それとも新しい恋に発展するのか? 4組のカップルが最終決断をするという刺激的な内容となっている。
▶映像:「このまま付き合ってる意味ある?」ヨリを戻すか、新しい恋か…『隣の恋は青く見える』最新話まで配信中
今回、同生活に臨むのは、今すぐ結婚したい彼女とマイペースに婚期を探りたいバツイチ彼氏の「婚期すれ違いカップル」、互いに描く将来のビジョンが異なる「人生プラン不一致カップル」、そして「腐れ縁カップル」、「歳の差レスカップル」の4組。いずれも周りからみたら順調に見えるカップルなのだが、お互い思うところはあるようで…。今回はこのカップルたちと同じように、パートナーがいるけど結婚までは踏み切れない、複雑な想いを抱く男性4名で座談会を実施。赤裸々な本音を聞いた。
【座談会に参加した4人のプロフィール】
・Aさん(29歳)…同い年の彼女と交際1年半、うち同棲を1年している。
・Bさん(25歳)…1つ下の彼女と今夏で交際4年目。
・Cさん(34歳)…2つ上の彼女と2年交際、現在同棲中。
・Dさん(27歳)…現在彼女はいないが、恋多き男で過去の交際経験は20人ほど。
交際期間が長いカップル故の悩み「彼女の事は好きだけど妹みたいな感じに」
彼女(24歳)が妹みたいに思えてきた…カーロ(35歳)の悩み(『隣の恋』より)
今回出演する4組のカップルは「人生プラン不一致(ハルナ&ロイ)」「婚期スレ違い(マキコ&ユウスケ)」「腐れ縁(サヤカ&ユウタ)」「年の差レス(カーロ&イオナ)」などそれぞれ悩みを抱えている。番組に共感する部分に関しては、「“年の差レスカップル”は全てじゃないけれど分かるなという部分が多かったです。彼女と4年付き合っていて、喧嘩も無いし、会うと楽しいけれど、妹の様に思える時も増えてきて。カーロ君のカップルの様に彼女から“お姫様扱いして”と言われることはないけど、自分が昔みたいに出来ていないなと思うことはある」(Bさん)
「僕はハルナさんとユウスケさんのミックスという考え方で、仕事・彼女・友人どれが上とかがなく、フラットに考えています。今は一番仕事を頑張りたい時期ですね。前の彼女とは“もっとかまってほしい”というすれ違いがあって別れてしまいました」( Dさん)と、カップル単位はもちろん、個々のメンバーに共感出来る部分もあるようだ。
彼女が他の男性と仲良くしていたら?「嫉妬するということは、相手の事が好きだということ」
嫉妬は”好きだ”という証拠?
番組は、「誰が誰と元々パートナーだったか」という事が明かされずに進行されるため、自分の目の前で“元恋人”が他の異性と仲良くしている姿を見ることも。「ユウタさんが、元カノが男性と仲良く話しているのを見てヤキモチを妬いていましたが、ああ、自分もこの状況になったらそうなるかもな…。と思いました。辛いですけど、でも妬けるって事はその子の事が好きなんだろうなと確認出来る部分もありますよね」( Cさん)
腐れ縁カップルのユウタさんとハルナさんは、これまでハルナさんがユウタさんの近すぎる女性との交友関係に悩んでいたが、共同生活ではユウタさんの嫉妬が爆発する。いつも嫉妬されていた側が、「相手はこういう気持ちだったのか…」と反省するシーンを、あなたは「分かる~」と思うだろうか、それとも「勝手だ!」と怒るだろうか?
彼女が別の男性を親しくする姿を見て嫉妬する彼氏(『隣の恋』より)
「新しい女性と出会ったことで、自分の本当に好きなタイプが分かった」
「自分の身近な人や知っている人で、ぶっちゃけ今の彼女より“この人の方がいいな”と思ったことはありますか?」という質問には、「実は…、前の彼女は婚約もしていたのですが、今の彼女に出会って、“自分のタイプは落ち着く人よりも面白い人なんだ”と気付いたんです。その気持ちに気付いたまま付き合い続けるのも…と思いお別れして今の彼女と付き合いました」(Cさん)と“この人の方がいいな”が、人生を変えたと言っても過言ではない経験を持つ人も。
「前回の女性の座談会記事を読んだのですが、次の人が現れてから、今の人と別れるという意見が多かったですよね。僕もそうです。100%相手が好きじゃない状態で、他の人と連絡が増えてきたら…って感じで自然に変わっていく」(Dさん)
「僕の場合も2人が同時に現れなかったら、自分の本当の気持ちに気付けなったので、この番組のカップルの皆さんも自分の感情を認識するきっかけになるんじゃないかなと思います」(Cさん)と話す。
前の彼女への不満から、次は逆のタイプの女性と交際へ?
元カノへの不満からタイプの違う女性と付き合うことも?
また、“この人の方がいいな”と思った経験は無いものの、彼女への不満から別れにつながったという話も。「前の彼女は4、5年付き合っていたのですが、めっちゃ可愛くてタイプで。性格が合わなすぎて結婚は考えられなかったんです。とにかく時間を守らない子で」(Aさん)、「同じです!2、3時間待たされるのとかざらで…。その反動、というわけじゃないですけど今の彼女は時間を守るし、すごく良い子です」(Bさん)と、相手への不満が次の恋愛に影響することも。
では、相手に不満を感じた時にどう対処するか? 「最初はムカつくけど、違うことで気分転換になるので、友達と飲みにいったり」(Aさん)、「溜め込むと爆発すると思うんです。今の彼女は不満があったらすぐこちらに伝えてくるので、僕もそうするように。その場で言ってしまった方がスッキリしますよね」(Bさん)と、不満がたまらない派のコメント。
彼女・彼氏への不満が止まらない!復縁デートで大喧嘩(『隣の恋』より)
「僕に神経質な部分があって、お風呂に入っていない状態でベッドに入られたり、玄関に靴を揃えていないとか、そういう不満が溜まっていって、でも言えなくて。相手は気付いていなかったけど、そのまま別れたことがあります」(Dさん)と、番組と同じく不満を感じつつも相手に言えず、亀裂が入ってしまったケースも。「だから、次に彼女が出来たら不満を感じた時にちゃんと伝えたいです」(Dさん)
女性と男性ではここまで違う!結婚のタイミングについて
最後に、番組内でも重要なトピックスとなっている“婚期スレ違い”について。「彼女には(結婚について)ガンガン言われています。20代のうちは結婚を考えられない男がほとんどだと思うんですよね」(Aさん)、「彼女とは仲良しですけど、結婚はまだ考えたことがなくて。彼女もそうだと思う。でもこれで彼女が考えていたら悪いですね…」(Bさん)と、前回の女性座談会で「男性は仕事のプランは考えるのに結婚や出産についてはのんびり」という言葉が飛びだしたが、女性と男性では結婚のタイミングのとらえかたにズレがある様だ。
「今は仕事をすごく頑張りたいと思っているので、結婚願望は無いです」(Dさん)「“仕事のスケジュールはきれるのに、結婚のスケジュールはきれないのか”と言われたことがあります(笑)」(Cさん)と、実際に怒られた経験をもつ人も。
前回の女性座談会で全員一致だった「もっといい人がいるかも、というのはずっと考えてしまう」という意見は今回男性には響かなかったようで、「もっといい人がいるかもしれないから、結婚に踏み切れない」わけではなく、「今は仕事に集中したい」「いつかは結婚したい」と、とにかく「“タイミング”が今では無い」という事に尽きる様だ。この結婚への考え方の差が、番組のカップルに様に、2人の間に亀裂が入る原因の一つと言えるだろう。
結婚のタイミング…男女で生じる大きなズレ(『隣の恋』より)
「これまで色々な恋愛番組を見てきましたけど、『隣恋』が一番好きです。すごくリアルで続きが気になる」(Dさん)、「ユウタさんとサヤカさんのカップルは、“やっぱりお互いが良い”と戻りそう」(Bさん)、「お互いが同じくらいの熱量で戻ることって難しそう…」( Cさん)、「この共同生活を経験した状態で、元に戻ったら色々気まずそうですよね(笑)」(Aさん)、と番組への感想や、予想も飛び出した今回の座談会。今後の展開から目が離せない。
テキスト:中村梢
イラスト:こしもも