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 2020年12月10日からスタートした、ABEMA初のオリジナルドキュメンタリー番組『MILLENNIAL/ミレニアル』。今の時代を牽引する、様々なジャンルの若きトップランナーたちに密着し、多様な生き様や価値観を追いかけて届けるというドキュメンタリーだ。

 俳優の岡田健史、歌手・モデル・俳優として活躍するYOSHI、バレエダンサー永久メイに続いて登場するのが動画クリエイターのkemio。6月3日(木)よる11時より配信となる。

▶【予告】kemio ~全盛期に日本を去りNYへ渡った裏側~

 高校生の時にショート動画サービス「Vine」に投稿した“高校生あるある”で注目を集め一躍人気者となったkemio。唯一無二のセンスや言語感覚で、YouTube、SNSで若者から絶大な支持を得ている“デジタル世代”のカリスマだ。このドキュメンタリーでは、動画クリエイターとしてはもちろん、モデルとして、アーティストとして、1人の25歳の若者として、彼が普段どのような事を考えているのかを追う。この度ABEMA TIMESではニューヨークにいるkemioにインタビューを敢行、今回の密着について話を聞いた。

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ニューヨークの自宅でインタビューに応じてくれたkemio

素が出せた密着取材「死んでいる部分とかも映っているかも」

 現在の住まいであるニューヨークでの取材、一時帰国した東京での多忙な時間の過ごし方から、若者の悩みに答えるコーナーまで充実の内容でおくる本番組。オファーを受けた時は「シンプルにすごく嬉しく、楽しみでした。今まで、こんなに長い期間密着していただく機会がなく、ドキュメンタリー番組を作ることがはじめての経験だったので、どんなふうに完成するのかワクワクしていました。『MILLENNIAL / ミレニアル』に出ている僕以外の皆さんがとても素敵で、色々な場所で活躍されている方だったので、そこに入れることが光栄で、アガりました(笑)」と語る。

 ニューヨークの自宅での様子や東京での仕事風景などあらゆる姿を映してきた今回の密着。取材クルーを意識しなかったかについては、「良い意味で存在を感じなかったというか、すごく自然に、ナチュラルにインタビューをしていただいたので、“カメラがまわっているから意識しなきゃ”ということもなく、本当に素だったので、死んでいる部分とかも映っていると思います」と笑顔を見せる。

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自宅(ニューヨーク)での過ごし方や仕事風景にも密着(『MILLENNIAL/ミレニアル』より)

 元々ドキュメンタリー番組が好きだったというkemio。「子供の頃は『情熱大陸』『アナザースカイ』を観ていて、最近だとAppleTVでビリー・アイリッシュなどアーティストさんのドキュメンタリーを観たりしています。最前線で活躍されている方の考えていることや、思っていることにすごく興味があって、インスピレーションをもらっています」

ニューヨークに移住してすぐコロナ禍に、去年を振り返り「今はすごく充実」

 番組はニューヨークに飛び、kemioの普段の暮らしぶりを撮影している。「スタッフの方が“ぜひニューヨークも撮影したい”とおっしゃってくださったのですが、正直な事を言うと、ニューヨークに来ていただくのはすごく申し訳なかったんです。日本に帰ってきた時に隔離もありますし、色々と大変ですから。でも、今までニューヨークの家まで撮影に来てくださった事ってなかったので、観てくださる皆さんも喜んでくれるんじゃないかな」

 これまでも動画内に部屋が映ることはあっても、ここまでじっくり撮影されたのは初とのこと。「他撮りバンザイ!って感じですよね。同居人のマイルズとの会話とかも、どこが使われているのかもドキドキしています」と笑顔をのぞかせる。

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家族のような存在と語る同居人・マイルズ(『MILLENNIAL/ミレニアル』より)

 自宅以外でも、普段の買い物の様子や公園でくつろぐ姿なども映っており、ニューヨークでの生活も慣れた様子。「今はすっごく充実しています。引っ越してすぐこのパンデミックになってしまって、去年の今頃はロックダウンが厳しかったですし、ルームメイトも今まで経験した事のない緊急事態で実家に帰ってしまって、ひとりぼっちでした。でも、1年経ってマスクをしなくてもよくなる環境に近づいてきて、友達も出来て、家に遊びに行ったりしていて、楽しいです」と振り返った。

 すでに多くの知り合い・友人が出来たと語るkemio。「友達の友達として知り合ったり、遊びに行った場所で仲良くなったりとか。ニューヨークに行く前にロサンゼルスに住んでいたのですが、車社会だったのでなかなか人と会わなくて。でもニューヨークは東京みたいで、ご飯を食べたら次の店まで歩いて行けるし、出会う人が多いのかなって思います」と話す。

発信する立場として一番気をつけていること

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移住して分かった日本とアメリカの違い(『MILLENNIAL/ミレニアル』より)

 アメリカを拠点にして数年経つが、改めて日本での暮らしとの違いについて「アメリカでは物事をハッキリ言わないといけない部分が多くて、中間に立つというよりはYES・NOを明確にする必要がありますから、そこは違いますよね。日本にいる時は、あまり意見が強すぎると“気が強い”と受け取られて、人を怖がらせてしまう部分があるじゃないですか。どちらが良くて悪いということでもないので難しいと思うのですが、そこは違いますね」とkemio。

 番組では発信する立場として、そこに至るまでの強い思いを明かす場面も。「“こうした方がいいよ、ああした方がいいよ”という表現は避けたいなと思っています。価値観のシェアはしますけど、押し付けは絶対にしない。それは決めています。自分が小さい頃から人にやられて、一番イヤな行為の一つだったから。配信者として一番気をつけなきゃなと思っています」と力を込める。

 「あとは“考えてください”っていう表現をよくするのですが、答えを全て出すのではなくて、考え方はそれぞれ違って良いなと思っているので。『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』(2019)という本でも同じような事を書かせてもらっているのですが、そこから変わっていないです」

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自宅周辺で散歩する様子も(『MILLENNIAL/ミレニアル』より)

 取材クルーへの配慮や、発信者としての責任感など、インタビュー中も随所に相手への思いやりにあふれていたkemio。番組内では、ニューヨークでの暮らし、東京での仕事の密着に加え、若者からの悩みに答えながら自身のルーツを振り返るシーンも。自身が抱える不安や将来への展望など、ここでしか見ることの出来ない25歳の素顔に迫る。

 「『MILLENNIAL/ミレニアル』kemio ~全盛期に日本を去りNYへ渡った裏側~」は6月3日(木)よる11時よりABEMAにて配信。

テキスト・インタビュー:中村梢

【予告】kemio ~全盛期に日本を去りNYへ渡った裏側~
【予告】kemio ~全盛期に日本を去りNYへ渡った裏側~
『MILLENNIAL/ミレニアル』kemio ~全盛期に日本を去りNYへ渡った裏側~」
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