ド平凡女子高生が、顔に傷を負ったことからルッキズム(外見至上主義)に対する疑問を抱いていくABEMAオリジナルの連続ドラマ『ブラックシンデレラ』。フィナーレ直前となる第7話では、イケメン同士(神尾楓珠と板垣瑞生)の恋の“どうぞどうぞ”が最大の見どころ。お互いの気持ちを尊重するがゆえに、意中の相手との距離をなかなか詰めることのできない初々しさ。愛波(莉子)にフラれた空(板垣)は、まだ気持ちの整理が付いていないのにも関わらず、愛波が本当に想いを寄せる圭吾(神尾)の背中を押してやる。この切なカッコいい男の友情もアツい。
空がフラれたという事実を知らない圭吾は「空と神谷(愛波)の邪魔っていうか、神谷の気持ちの邪魔したくないんだよ!」と空に気を遣ってしまい、愛波との距離を上手く詰められないでいる。その言葉に恋のライバルであるはずの空は「いや、俺フラれてるから」と正直に打ち明け、驚天動地の圭吾に「グイグイいかないなら、抑えとかないよ?愛波への気持ち。ただでさえ今、愛波いっぱいいっぱいなのに。これ以上悩ませたり苦しめたら、俺怒るかも」と発破をかける意味で挑発する。あえて敵に塩を送る行為。それだけ空は愛波のことを想っている。だが片想いは片想い。この切なさ、誰にも止められない。
空から背中を押された圭吾だが、そこは国宝級イケメンキャラ。勢いのまま愛波にアタックすればいいものを「ロマンチックな状態で告白したい」と言い出したりして、なかなか行動に移すことができない。そんな脇の甘さを読んだのか、百合が登場して策を張り、愛波と圭吾の距離はまたまた引き離されることに。
ポジティブマインドはどこへやら、圭吾は絵に描いたようにウジウジ。しびれを切らした空は「君って肝心な時にブレーキをかけるんだ?あの百合って人と何があったのか知らないけれど、本気でそれ愛波の為だと思ってるの?今から俺、愛波に会うよ?」と再アタックともとれる発言をし、愛波に姉ルイと作った江戸切子のイヤリングをプレゼントする。
当然のことに圭吾は焦る。しかし百合の策略によって、愛波は圭吾をあえてシャットアウト。俺はどうすればいいんだ!?だがこの状況を打破できるのはたった一人しかない。そう、圭吾自身である。圭吾は空のアッタクを阻止すべく、愛波のもとへとダッシュする。
圭吾は「やっぱりダメだー!」と2人の間に入り制止。空はその場を退場し「…こんなお節介ないわ」とポツリ。なんてカッコいい背中。愛する人、愛波が笑顔であれば、その笑顔を向けられる対象は自分でなくてもいい。令和発の切なカッコいい空のシルエットを網膜に焼き付けてほしい。