一時はおよそ450人に達していた重症者が200人を割り込むにまで減少してきた大阪府。現在357の重症病床を確保しているが、一部の医療機関からは他の治療に使いたいため減らしたいという声も上がっている。
これに対し吉村知事は「いつ再拡大するかわからない。ここで病床を減らしたら、大阪府が病床を減らしたと国会で言われる」として難色を示し、“理解のない野党第一党の党首にいちゃもんをつけられたらうっとうしい”とも発言している。
この問題に対し、ABEMA『NewsBAR橋下』に出演した慶応大学大学院教授の岸博幸氏は、「僕は吉村知事の発言に大賛成。厚生労働省のやり方では、病床の確保も自治体の役目。でも国が法律で権限を与えていないので、首長は大変な思いをしてやっている。感染が安定してきたということで必要な病床数を減らしたとして、また感染者数が増えてきて大変になったら“一番悪いのは知事だ”みたいに言われてしまう。たまんないと思う。
立憲民主党の枝野さんとはっきり言っちゃうけども、やっぱりひどい。知事たちに権限を与えて、病床を増やしやすいような法律を作ろうという議論を国会でやったのかと思う。そもそも国会議員なら、日本の病院の大半が“経営の自由”のある民間であって、自治体がベッドを出してもらうのが大変なことだということも分かっているはず。強制的に出してもらえるような法律を作るとか、そういう努力をしたのに成果を出していない、ということなら分かる。国会議員は税金から多額の給料をもらっているんだから、評論めいたこと言っているだけではダメだ。責めるなら国会議員を辞めてコメンテーターとしてやってほしい」とコメント。
橋下氏も「国会でも議論や提言はしているんだろうけれど、野党の国会議員の仕事なんか、知事や市長の業務に比べれば屁みたいなものだと思う。それはテレビ番組のコメンテーターも一緒。無責任な状態で言うだけだから。私権の制限はダメだって言っていたのは枝野さんたちなわけだし、吉村さんとしては武器がなくて何もできない。そういう中で吉村さんが宣言解除の判断をしたのも仕方がなかったと思うし、若者の感染者数が増えてきたところでブレーキ踏まないといけないんだけど、一度解除しているからと様子を見ようと逡巡したんだと思う。
そういうことを後から批判するのはいくらでもできる。知事たちに対してリスペクトがなくて、枝野さんは日本のリーダーになろうとしてるのかな。ただし、枝野さんが日本維新の会の馬場さんたちに“立憲民主党は日本に要らない政党だ”とケンカを仕掛けられたことも確かだ。それでカチンときたのかもしれないけれど。吉村さんの方にいくなよと。馬場さんと国会でやったらええやん。枝野さん、責めるなら日本維新の会!責める相手が間違ってる!コメンテーターになりたいならば、我々はいつでもお迎えしますよ」と皮肉たっぷりに批判した。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)