最新作となるドラマ『ヴィンチェンツォ』で、改めてその魅力を知らしめたソン・ジュンギの初主演作『優しい男』。残酷な運命に翻弄されながら、愛を貫こうとする主人公を力強く演じている。
貧しい中で支え合い、夢を叶えるために努力してきたカン・マル(ソン・ジュンギ)とハン・ジェヒ(パク・シヨン)。マルは成績優秀な医大生で、ジェヒはテレビ局で報道記者として働いていた。しかし、ある夜、ジェヒからの電話を受けたマルの運命は一転。彼女を助けるため、身代わりに殺人事件の犯人となった彼は刑務所に収監される。6年後、金持ちの女性たちと付き合うことで生計をたてていたマルは、旅行先から戻る飛行機の中で急病に倒れたテサングループ、会長の娘ソ・ウンギ(ムン・チェウォン)を助ける。そして、彼女のことを“娘”だという女性がジェヒであることに気付いて衝撃を受ける。
日本でもリメイクされた名作『ごめん、愛してる』や『チョコレート:忘れかけてた幸せの味』など、ドラマティックなラブストーリーで知られる脚本家イ・ギョンヒが手掛けたこのドラマ。親友チェギルが「神様はなぜ、彼にだけ残忍なんだろう」と嘆くほど過酷な人生を生きてきた男カン・マルが、自分を裏切った最愛の人ジェヒへの復讐と、利用しようとして近づいたウンギへの愛との間で激しい葛藤を見せる。
カン・マル役のソン・ジュンギは、08年の映画『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』で本格的に俳優としての活動を開始。若手俳優共演のファンタジー時代劇『トキメキ☆成均館スキャンダル』で見せた、輝くような笑顔で一気に知名度をアップした。主演に抜擢された『優しい男』では、色白の肌とどこか幼さを残す顔つきで、心に傷を持つ複雑なキャラクターを熱演。韓国で放送中に公開された映画『私のオオカミ少年』のヒットもあり、人気を不動のものとした。また、彼の少年時代を、ボーイズグループSF9のメンバーで、『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』などで俳優としても活躍するチャニが演じている。
マルと愛し合うようになるウンギ役は、『華麗なる遺産』、『王女の男』、『ケリョン仙女伝~恋の運命はどっち~』のムン・チェウォン。巨大グループの娘として何不自由なく育ち能力にも恵まれているものの、他人を信用できず仕事に没頭してきた彼女がマルと出会ったことで少しずつ変化を見せていく。一方、マルを裏切ってウンギの父であるソ会長の後妻となったジェヒを演じるのは『ロマンスは必然に』のパク・シヨン。自らの野望を実現するためウンギと対立していく。果たして、嵐のように激しい彼らの物語の結末はーー。
『優しい男』はABEMAビデオにて配信中。