アニメ「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」第10話での、家出少女・荻原沙優(CV:市ノ瀬加那)が主人公・吉田(CV:興津和幸)に決意を語るシーンが「別れの挨拶みたいだ」と話題を呼んでいる。
アニメ「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」は、しめさば氏が手掛ける同名ライトノベルが原作。サラリーマンの吉田と、女子高生・荻原沙優の奇妙な共同生活を描いたラブコメディだ。
前回の第9話では、これまで謎に包まれていた沙優の過去が明らかになった。かつて沙優は、唯一の親友だった真坂結子(CV:石見舞菜香)と穏やかな学校生活を送っていた。しかし、沙優の行動が原因で、結子は女子グループからいじめを受けてしまう。その後、いじめに耐えきれなくなった結子は、「沙優ちゃんはずっと笑っててね」と言い残して自ら命を絶ってしまった。親友の死に深く傷ついた沙優は、自分の母親から疑いの眼差しを向けられ、家を飛び出したのだった。沙優の壮絶な過去に、視聴者からは「家出するのも納得!」「せつなすぎる…」などの反響が寄せられた。
6月7日より順次放送中の第10話「証明」では、実家へ帰ることを決意した沙優が、吉田と一緒に公園を訪れた。沙優は、星空を眺めながら「私がこれから何年生きても、こんな所まで逃げて来たっていう歴史は私の中に残り続ける。誰が肯定してくれても消えないんだよ」と語りかけた。そして、「でもね、吉田さんと出会って全部が良くなったの。“吉田さんと出会えた”っていう、ただそれだけを私は持って帰るよ。だから、応援してよ」と別れを惜しむように涙を流した。
吉田が実家へ帰る沙優に付き添うことを決意する展開もあり、Twitter上では「今回も凄く感動した」「沙優からの別れの挨拶みたいだった」「終わりが近いと思うと余計泣けてきちゃう」「ラストに向かってる感が寂しい…」「沙優には幸せになってほしい」といった感動の声が相次いでいた。
第10話「証明」
【あらすじ】
沙優が近日中に北海道へ戻ることは、彼女を知る吉田の同僚たちにも告げられた。沙優の兄である一颯は、吉田が沙優を庇護し、最後の救いになってくれたと改めて感謝を伝える。残りわずかな日々だが、吉田と沙優は、今までどおりの“何気ない日常”を惜しむように過ごす。ある夜、沙優は吉田とともに、丘のある公園へと赴く。
(C)しめさば・KADOKAWA/『ひげひろ』製作委員会