映画『モータルコンバット』（6月18日日本公開）に日本人キャストとして俳優・浅野忠信が出演。同作における彼の魅力を紹介する。
社会現象を巻き起こし、世界で最も売れた格闘ゲームの一つ「モータルコンバット」。相手にトドメを刺すシリーズ定番描写である“フェイタリティ”を忠実に再現した究極のリアリティと激しすぎるキレッキレの超絶バトルアクションが観る者を魅了し全米初登場でNo.1大ヒットを記録した。そんな本作には、映画、テレビ、格闘技と様々な分野で活躍する世界各国のキャスト達が集結。日本注目の強力キャストとして『ラストサムライ』以降、数々のハリウッド作品に出演し続ける真田広之が超重要キャラクター・スコーピオンとして出演、さらにマーベル作品を始め、『ミッドウェイ』などハリウッド大作への作品が続く浅野忠信が地球上の戦士たちの指南役・ライデンを演じる。また豪華なのはキャスト陣だけではなく、スタッフ陣にも一流のスタッフたちが揃っており、これまでにサムスン、日産、Netflixなど世界的有名企業の広告などを手掛けてきたサイモン・マッコイド監督が本作で長編映画監督デビューを飾る。そして、『アクアマン』(18)、『ワイルド・スピード SKY MISSION』(15)といったアクション大作で監督を務め、ハリウッドにおいて最もクリエイティブなフィルムメーカーのひとりと注目されているジェームズ・ワンが製作に参加しており、唯一無二の超絶バトルアクションと“フェイタリティ”のリアリティをとことん追求したハリウッド映画史上、最も挑戦的なR指定映画に驚嘆すること間違いなしだ。
国内外から脚光を浴び“圧倒的な存在感と魅力を放つ“浅野忠信”が今作のハイライト
2011年当時、『マイティ・ソー』で雷神・ソーと共に戦う3人の戦士“ウォリアーズ・スリー”の1人、ホーガン役にキャスティングされ、そのオリエンタルで凛々しい魅力がバシッとハマり華々しいハリウッドデビューを飾った浅野は、続けて『マイティ・ソー／ダーク・ワールド』（13）、『マイティ・ソー バトルロワイヤル』（17）とシリーズ3作すべてに出演し、“ハリウッド俳優”という地位を確固たるものにした。ハリウッド進出第ニ弾となった『バトルシップ』（12）では、その破天荒なストーリーと過剰ともいえる戦艦アクションが口コミ的に広まり、SNSを中心に「バトルシッパー」と呼ばれるカルト的なファンを生み出したことが当時話題にもなったが、浅野が突如襲来したエイリアンに立ち向かう護衛艦「みょうこう」のナガタ艦長を魅力的に演じ、W主演と言っても過言ではない主演級の活躍も大きな話題になった。また、『バトルシップ』の人種も考え方も違う登場人物が一丸となって困難立ち向かっていくという“不撓不屈”のマインドは本作にも共通するところだ。サイモン・マッコイド監督は、“モータルコンバット“に挑戦する地球上の選ばれた戦士を魔界の刺客から守る守護神“ライデン”を魅力的に演じている浅野について、「彼らは（真田と浅野）二人とも、最高に素晴らしい人たちだ。彼らと仕事をするのは大好きだった。彼らとの仕事は喜びだったし、とても光栄なことだった。彼らの（真田と浅野）キーとなる仕事の一つは、こういった存在感や（役が持つ）重みを（キャラクターに）持ち込むことだ。そして、この二人は、そういったことを実に見事に成し遂げてくれた」と、世界各国を代表する俳優陣に引けを取らないその演技に称賛を送る。さらに重要な役で日本人俳優を起用したことについて、「役者たちが本当に日本人であることは、僕にとってとても大事なことだった。馬鹿げたことのように聞こえるけど、とても重要だった。すべてのキャスティングや、どのように彼らをキャストするかは、（この作品を）始める上で、正しいことなんだ。一言で言えば、そういうことだよ」と語る。
異例とも言える真田と浅野の“重要キャラクター”への大抜擢は必然であり、ハリウッド映画には欠かせない“日本人俳優”の一人であることは間違いないだろう。また、撮影現場では、共演者に色々ゲームのことなど色々教わる場面もあったようだが、魔界の皇帝“シャン・ツン”を演じるチン・ハンと誕生日が同じという思いがけないサプライズもあったそう。その出来事について浅野は、「まさか正義というか僕ら側と悪の親玉が同じ誕生日だったというのが、すごく面白くて一緒に誕生日パーティーしましたね。皆で祝ってくれて、皆もビックリしていましたね」と興奮気味に当時を振り返っている。
いよいよ6月18日（金）に日本公開を迎える『モータルコンバット』。浅野は本作の後も、水俣病を取材し世界に知らせたアメリカ人写真家ユージン・スミスをジョニー・デップが演じる『ミナマタ』（9月公開予定）、毒をもられた女殺し屋が余命が迫る中東京を舞台に過去と向き合っていくクライムアクション『Kate（原題）』（2021年配信予定／Netflix）、写真家の深瀬昌久を演じる主演作『Ravens（原題）』も待機中であり、ハリウッド話題作への出演が相次ぐ。さらに、「浅野忠信」が急上昇ワード入りを果たすなど盛り上がりを見せる現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』（NHK）、中国で大ヒットを記録している人気シリーズ「唐人街探案」の第3弾『唐人街探偵 東京MISSION』（7月公開予定）や、展覧会『TADANOBU ASANO EXHIBITION “FREAK”』が現在開催中と、近年は国内での活動も多忙を極める。非凡な才能を多方面で発揮し国内外から脚光を浴び“圧倒的な存在感と魅力を放つ“浅野忠信”から、2021年も目が離せない。
