菅田将暉、Fukase(SEKAI NO OWARI)が出演する映画『キャラクター』が6月11日(金)より公開。公開を明日に控え、本作で俳優デビューとなるFukaseの記念すべき「映画初セリフ」を収めた、本編映像が解禁となった。
本作でFukaseが演じる両角は、神出鬼没な上に犯行の目的や身元など、全てが謎に包まれたキャラクター。リアルな悪役が描けずに苦悩する漫画家・山城(菅田将暉)と犯行後に事件現場で遭遇し、その顔を見た山城が、両角を基に殺人鬼を主人公にした漫画を描いたことをきっかけに、両角の行動はエスカレート。山城の前に突然現れ、山城が漫画で描いた事件を自らがリアルに再現したと告げ、さらには山城の漫画を自身との‟共作”と言い出すなど、暴走していく…。
今回解禁となった映像では、そんな美しくも異質な存在である両角の<異常者>としての片鱗を垣間見ることができる。
とある山中を歩いている両角に対し、そばを通り抜けた車の運転席の男性が「大丈夫ですか?」と声をかける。不気味な笑みを浮かべながら「大丈夫じゃないです」と答える両角。これこそが俳優Fukaseの映画初セリフで、普段のFukaseの話し声よりも少し高めに聞こえる声色が、美しさの中に秘めた不気味さをより感じさせる。またそのあとに続くシーンでは、人の話を遮るように「乗せてもらっていいですか?」と頼み、この後に何か恐ろしい事件が起こるのでは?という予感に背筋が凍る思いを抱かせる。車に乗り込むと、男の子が読んでいた漫画雑誌「ライジングサン」で連載中の「34(さんじゅうし)」に登場する殺人鬼ダガーが自分に似ていないか?と自ら話しかけ、「ザクッ!ビシャッ!ギャアァ!って感じで…」と漫画で描かれている擬音語を使い、いかにダガーが格好いいかをアピールする。その両角の表情は恍惚にふけっており、それまでの物腰の柔らかな口調とは裏腹な狂気が感じられる。
SNSでも、「Fukaseをサイコ殺人鬼役にしたの天才的!」「もとから雰囲気ある」「Fukaseさんが俳優デビューと聞き、驚きましたが、いつもLIVEやMV等を見ているので、きっとすごい演技が見られると思い、ワクワクしています」と“俳優Fukase”に対し、多くの期待の声が寄せられていたが、この短い映像からもわかるように、その期待をさらに超える熱演となった。
主演の菅田も「シンプルに一役者として対峙するのがすごく楽しかったです。両角はFukaseさんしかいなかったですね。」と絶賛。
初の演技で強烈な爪痕を残したFukase、彼の演じた殺人鬼・両角をぜひ劇場のスクリーンで見届けてほしい。
ストーリー
複写(トレース)された『絶対悪』
二人の共作、それは連続殺人事件
漫画家として売れることを夢見る山城圭吾(菅田将暉)は、高い画力があるにも関わらず、リアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。ある日、スケッチに出かけた先で惨殺事件に遭遇、しかも犯人を目撃してしまう。事件の第一発見者となった山城は、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく。それどころか自分だけが知っている犯人を基に殺人鬼の主人公“ダガー”を生み出し、サスペンス漫画「34(さんじゅうし)」を描き始めたところ、漫画は異例の大ヒット。瞬く間に売れっ子漫画家となった山城は、恋人の夏美(高畑充希)とも結婚し、順風満帆な生活を手に入れた。
しかし、「34」を模したような事件が続き、刑事の清田俊介(小栗旬)や真壁孝太(中村獅童)から目をつけられる山城。そんな中、一人の男が山城の前に姿を現した。「両角(もろずみ)って言います。先生が描いたものも、リアルに再現しておきましたから。」交わってしまった二人。山城を待ち受ける“結末”とは?
(c)2021映画「キャラクター」製作委員会