音楽活動25周年を迎えたHIPHOPアーティストのAK-69。6月9日に、自身11枚目となるオリジナルアルバム『The Race』をリリースした。
【インタビュー映像】AK-69 最新アルバムにかけた思いを語る
これまで数々の名盤を生み出してきたAK-69の最新アルバムは、出走前からレース中のデッドヒート、そしてレース終了後のサーキットの様子まで世界観をレースで統一。全10曲が収録されている中、その全てにレースにちなんだ歌詞が散りばめられている。
「ABEMA NEWS」は、その最新アルバムのテーマについてや若手アーティストの起用についてなど、気になる質問をAK-69にインタビューした。
――“レース”というテーマにしたきっかけは?
「このHIPHOPのゲームに最前線に躍り出てから15年くらいずっと俺は走り続けているんですけど、そういう中で自分の積んでいるエンジンが他のヤツらよりも別格だってこと。これは1周回って自分の揺るぎない自信になっていると言いますか、そういう意味で『The Race』っていう世界観をアルバムの制作前に思い浮かんで、それでどんどんレースの出走前のシーン、デットヒートしているシーンとか誰もいなくなったサーキットとか、そうやってシーンを区切っていってそれにどんどん曲をはめていったっていう感じだったんです」
――HIPHOP界を代表する若手アーティストを起用しているが、何か狙いはあったのか?
「俺のスタジオって結構いろんな人が集まってきてくれるので、色々な人と触れ合う機会もあって、そういう中で才能に触れて、一緒にやりたいなってすごく自然に思っていったっていうか。前作もそうですけれど字面でワクワクするような“どんな曲なんだろう 聴いてみたい”って思うような人選っていうのはポイントでありましたけどね。俺もそうだったんですけれど、アリーナとかも経験したことがない時に、その当時はくぅちゃん(倖田來未)が客演で呼んで下さって、自分のステージじゃないけれど、(アリーナに)立ったていうこと、経験することってすごい大きいと思うんですよね。だから今まで見たことない景色を見てもらいたいっていうのももちろんありますけれどね。でもそれよりもっと前に、ワクワクする楽曲作りたいっていうところで、こういうメンツに自然となってくっていうのもあるんです」
――アルバムには『PPAP』という一世を風靡したピコ太郎さんを彷彿とさせる楽曲もあるが、関係はあるのか?
「(笑)あれね、ハイクラスのスラングなんです。俺が今もしている時計がPATEK PHILIPPEといって、PATEK PHILIPPEの頭文字“PP”なんです。あと一番好きな時計のブランドでAUDEMARS PIGUETってのがあるんですけれど、その頭文字が“AP”なんですよね。世界、今この2ブランドで回っているって言われているスイスが誇る二代ブランドなんですけれど、その頭文字ですね。PPAPでもみんなピコ太郎さん?みたいな(笑)今、俺がピコ太郎さんをなぞったらヤベェっしょ(笑)時期的に(笑)」
――アニバーサリーイヤーに生み出したアルバムの出来については?
「自分の感覚的にすごくいい意味で初期衝動で作れた。俺が『THE RED MAGIC』とかそういうアルバム作ったときみたいな。本当気付いたら出来ていたみたいな。しかも作っていてすごく楽しかったっていうアルバムになりましたね。自分たちがワクワクすることを届ける、その暁に結果がついてくるっていうだけで、だから俺は俺の中の鉄則で自分がワクワクするものっていうのが1番なので。そういう意味ではその基準を十分に満たしたアルバムになっているって思うので、だから絶対に聴いててハマると思うんですけれどねっていう自信があります」
(ABEMA/『ABEMA NEWS』より)