現在放送中の「ABEMA」オリジナル恋愛番組『恋愛ドラマな恋がしたい~KISS or kiss~』(以下、ドラ恋)がいよいよ後半に突入する。8人の若手俳優が、毎回キスシーンのある恋愛ドラマの撮影をしながら、本当の恋をしていく様を追いかける同番組。メンバーたちが真剣に芝居に打ち込む姿、恋愛に涙する姿など、リアルな模様が毎シーズン視聴者の心を虜にしている。今回もまた、ドラマ第1話から最年少メンバーと演技経験0年のペアがオーディションに合格したり、男子メンバーの指名が1人の女子に集中したりと、波乱だらけの展開が巻き起こっている。これから恋の矢印はどこに向かっていくのか、後半戦に向けてメンバーに前半戦の感想や後半戦への意気込みを聞いた。今回はメンバーで俳優の京典和玖(以下、わく)に『ドラ恋』に対する思いを語ってもらった。
【動画】『恋愛ドラマな恋がしたい~KISS or kiss~』
――本日はよろしくお願いいたします。ドラマは後半戦に突入し、ますます目が離せません。わくさんは今回最年少メンバーでしたが、すぐに共同生活になじむことはできましたか。
わく:初日は緊張して人見知りしちゃってなにも話せませんでした。正直、来なきゃよかった、と思ったくらい。でも一回寝て起きたら、もうやるしかないなって気持ちになりました。自分に正直に、芝居も恋愛も目の前のことに素直に取り組もうと思ったら楽になりました。
――わくさんは弟キャラだったんでしょうか。
わく:メンバーは頼れるお兄ちゃん、お姉ちゃんばかりでした。男子部屋は本当の兄弟みたいで、なにも隠さないし、なにを見られても平気という状態。裸を見られても全然気にしないし、全く気を使わないで過ごすことができました。喧嘩も一回もしてないですよ。みんな本当にいい人で、お互いをリスペクトして褒めあうこともできて、話し合うときには徹底的に話し合うという関係でした。
――お部屋ではどんな話をしていましたか。
わく:男4人が集まるとしょうもない話ばっかりです。中学生みたいな話。青春みたいな感じ。僕は17歳で俳優になるために上京してきて、普通の高校生活は送れてなかったので、その時間を取り戻したような感覚でした。
――ステキですね。『ドラ恋』の撮影期間の中でとくに印象に残っている出来事を教えてほしいです。
わく:「告白オーディション」の前です。女の子からの告白だったので「男子たちは待つだけだから何かしよう!」って。まずはみんなで部屋を出て海で叫びました。そのあと、女の子たちのために男子メンバーで料理を作りました。
――叫んだんですね(笑)。すごいいい話ですね。
わく:ただ、やす(藤林恭也)以外の男子は料理ができないんです(笑)。だからやすを料理長にして、残りの3人はアシスタントとして料理を作りました。あとは女子メンバーにお花を買って、告白オーディションの前に「いつもありがとう」の思いを込めたサプライズをしました。
――お芝居についてもお聞きしたいです。わくさんは、第一話で、ののかさん(久保乃々花)と主演を取りましたよね。その後は、どんなプランで芝居に向かっていったんでしょうか。
わく:もう一度ののかと主演を取るということを目標に過ごしていました。でも第2話では取ることができず、第3話ではアユリ(吉永アユリ)と主演をやらせてもらいました。でもこのときの気持ちは複雑でした。ののかに気持ちが向いているけど、台本の中では別の人を好きになってキスをしないといけないので。
――どうやって気持ちを作っていったんですか。
わく:撮影の前日はアユリと積極的にコミュニケーションを取るように意識しました。ご飯のときも隣に座るようにして、台本の読み合わせもたくさんして。めちゃくちゃきつかったのが、食事の席です。アユリとののかが僕の両隣に座ったんですよ。いろいろ悩んだ末に、ドラマ撮影が終わるまではののかと連絡を取るのは辞めようと心に決めて、アユリと向き合いました。
――アユリさんとのキスを通じて、気持ちが揺れたりはしませんでしたか。
わく:役としては本当に好きになれたと思います。撮影が終わって30分くらいボーっとする時間があって。やっぱりののかが好きだなって思いました。でも、心が揺れる可能性はあるなと思って撮影に挑んでいました。
――最年少でありながらいろんな重圧がありましたね。今回の『ドラ恋』を経て、新しい気づきはありましたか。
わく:ほかのメンバーがオーディションに向けてどういう風に向き合っているのかを知って、僕は全然だめだなって思いました。今までの自分ではダメだ。みんな以上にやらなきゃ追いつけないって。あとは、芝居が好きだという気持ちが改めて明確になりました。撮影中にはたくさんの反省があって、芝居に対しての意識、向き合い方が変わったと思います。
――ありがとうございます。後半のドラマも楽しみにしています!
取材・文:氏家裕子
写真:You Ishii