現在放送中の「ABEMA」オリジナル恋愛番組『恋愛ドラマな恋がしたい~KISS or kiss~』(以下、ドラ恋)がいよいよ後半に突入する。ますますの活躍が期待される8人の若手俳優が、毎回キスシーンのある恋愛ドラマの撮影をしながら、本当の恋をしていく様を追いかける同番組。メンバーたちが真剣に芝居に打ち込む姿、恋愛に涙する姿など、リアルな模様が毎シーズン視聴者の心を虜にしている。今回もまた、ドラマ第1話から最年少メンバーと演技経験0年のペアがオーディションに合格したり、男子メンバーの指名が1人の女子に集中したりと、波乱だらけの展開が巻き起こっている。これから恋の矢印はどこに向かっていくのか、後半戦に向けてメンバーに前半戦の感想や後半戦への意気込みを聞いた。今回はメンバーで女優の谷本琳音(以下、りおん)に『ドラ恋』の思い出を語ってもらった。
【動画】『恋愛ドラマな恋がしたい~KISS or kiss~』
――本日はよろしくお願いします。まずは、1カ月近くあった共同生活について教えてください。
りおん:実はしばらくの間は人見知りしていました。女子メンバーは大丈夫だったのですが、男子メンバーとどう接していいのかがわからなくて苦戦しました。
――普段から男性と接するのは苦手ですか。
りおん:東京に出てきてから4年経ちますが、同世代の男性と接する機会ってお仕事の場しかなかったんですよ。プライベートで男の子と遊んだりすることが本当になかったので、戸惑いました。どんなふうに自分を出したらいいんだろうと。でも、だんだん慣れて行ったので、後半戦は少し自分を出せているかな。
――共同生活は人見知りにとっては過酷な状況ですよね。
りおん:一人になりたい時間もあるけど、でも一人になりたくないなという複雑な気持ちでした。みんながわいわい話しているとどこか不安になっちゃうんですよね。1人になりたいけど、心から一人を楽しめない。とはいえ、みんなと話してもソワソワしている自分もいたりして。ずっと変な気持ちで、唯一心の底から気が抜けるのはお風呂の時間だったかもしれないです。
――お風呂の時間はどんな風に過ごしましたか。
りおん:ずっとこの時間が続けばいいのにっていうくらい楽しかったです。だいたい女子2人ずつ入っていたんですよ。女子部屋でも本音を話すけど、それ以上に本音になるのがお風呂だったかな。
――お風呂の時間をオンエアで見られないのが残念です(笑)。
――お芝居に関しては思い通りにできましたか。
りおん:実は第1話のとき、主演を取れるという自信がありました。オーディションでも自分の中では最大限のものを披露したつもりで、これはいけるでしょ!という気持ちだったんです。でも、結果はダメ。悔しくて、打ちのめされました。これは頑張らなくてはと実感して心を入れ替えました。
――第1話はなにが理由で主演を取れなかったと思いますか。
りおん:今思えばですが、ペアのかたとのコミュニケーションが足りなかったような気がします。独りよがりの芝居になっていたんじゃないかなって。もっと相手の気持ち、相手の言葉を受け取って、それに応じた台詞が言えたんじゃないかなっていうのが反省点です。
――しっかり分析されていますね。ほかのメンバーから刺激を受けることはありましたか。
りおん:同じ本を渡されているのに全員解釈が違うんですよね。自分にはない発想をみんなが持っていて、同じ台詞なのに全部違う役に見えるんです。それが、自分の頭を柔らかくしてくれました。やられたって気持ちもありましたし、逆にしめしめということもありました(笑)。自分の芝居を顧みるとともに、比べることが常にできたので、勉強になりました。
――『ドラ恋』の経験は、今後の女優としての仕事に役立ちそうですか。
りおん:自分の中の土台になりました。心から『ドラ恋』に出演してよかったと思います。
――きっとクランクアップのときはさみしかったですね。
りおん:めちゃくちゃ寂しかったです。次に会えるのはいつだろうって毎日考えているような日々でした。
――またあの時間に戻りたいですか。
りおん:私の記憶だけが残っていて、ほかのメンバーの記憶が消し去られるなら戻りたいです(笑)。完全に戦法を変えて、全然違うキャラで行きたいと思います(笑)。
――ありがとうございます。後半も楽しみにしています!
取材・文:氏家裕子
写真:You Ishii