世に蔓延るルッキズムに疑問を投げかける、ABEMAオリジナルの連続ドラマ『ブラックシンデレラ』。胸キュン青春学園モノの中に「本当の美しさとは?」という普遍的な問いをまぶした深みのあるストーリーは、SNSを中心に大好評。全8話でフィニッシュを迎えた本編のその後を描くスピンオフドラマも、現在プレミアム配信(有料会員向け配信)中だ。すでにスピンオフ前編を視聴したファンからは、莉子、神尾楓珠、板垣瑞生らによるユーモアたっぷりのやり取りを「コントみたい!」と愛らしく受け取っている感想も多数届いている。スピンオフ後編では、仕事の都合で卒業式に参加できなかった圭吾(神尾楓珠)を学校に呼び出した愛波(莉子)の真意が明らかに。さらに完全無欠の超ポジティブイケメンである圭吾の最大の弱点が、初めてつまびらかにされる。
夜の教室で圭吾の到着を待つ愛波のもとに、その圭吾から電話がかかってくる。すでに学校の門の前にいるのにも関わらず、迎えに来てほしいというのだ。なんと圭吾は、一人では夜の校舎内にも入れない大の怖がりだった。愛波に手を引かれて、なんとか教室まで辿りつく圭吾。それでも「オバケとか怖くねえし!」と強がるところも、愛波の乙女心をくすぐったりする。
今日は卒業式でもあり、圭吾の誕生日でもある。卒業を祝うメッセージが書かれた黒板を背景に、改めて両手を握り合う二人。「二度目だな、教室で手繋ぐの」と圭吾から言われて、愛波はこれまでの日々を思い浮かべる。そして「卒業おめでとう!」と圭吾が祝福すると、愛波も「おめでとう。卒業と誕生日!」と二人だけの幸せな世界で祝福合戦。どちらからともなく、唇を急接近させる。
ハイスクールラストキスかと思いきや…誰もいないはずの廊下から教室に近づいて来る足音が!『ブラックシンデレラ』もついにJホラーに!?なんのことはない、その足音の主は空(板垣)だった。オバケ嫌いの圭吾は突然の空の登場に鳥肌ビンビンで「足、2本ある、よし!空、よし!空、人間。あ、え?あ、そういえば愛波の見てなかった!」とオバケ怖さにコミカルさ爆発。そして百合、ひまり、滝川、京子、渚、杏も教室に合流。愛波の計らいで、卒業式に参加できなかった圭吾のためにサプライズ卒業式&バースデーパーティが行われる。圭吾は卒業証書を受け取り、それぞれから高校生活最後の言葉を受け取る。泣き笑いの愛波はこう思う。「こうして本当の本当に、私達の高校生活が終わった」。
愛波と圭吾の二人きりの帰り道。大学進学が決まっても、将来何をしていいのかわからないと悩む愛波に圭吾はアドバイスを送る。「今は答えが出なくても、浪人して一年余計にかかってもいいじゃんか。ほんとは、美術とか、工芸とか、そういう方に行きたいんじゃない?いいじゃん!好きなものが見つかるって、すげえことなんだよ!どんなに遅れたってやりゃいいんだよ!」と愛波の心のすべてを読んだかのようなエール。愛波は気づく。最近すれ違いばかりだったけれど、圭吾は誰よりも自分のことを気にかけて、しっかりと見守ってくれていたのだと。
感動で言葉の出ない愛波に圭吾は「卒業式出られなくて落ち込んでいたけど愛波が開いてくれた、ちょっと遅れの夜の卒業式、一生忘れない。夢を探したり、夢を見失って傷付いて。でも叶うか分からなくてもまた追っかけて。一生懸命ってさ、最高だよな?愛波が俺に教えてくれたんだけど…」と照れながらの感謝感激。これにすべての悩みが吹っ飛んだ愛波は圭吾に宣誓。「もう二度と自分なんかとか言わず、自分を大好きであるよう努め、圭吾に自慢のかっこいい彼女と思って貰えるよう頑張り続けます」と満面の笑み。すると圭吾は己のハートに手を当てて「神谷愛波に負けないくらいかっこよくてキラキラして、オッサンになってもジイサンになっても、愛波を見惚れさせるって誓います!」と宣誓返しだ。
愛波は「誓われました!」と受け取るも、しかし大切なものが一つ欠けている。誓いのキスである。教室で空に邪魔されてしまって、ハイスクールラストキスはまだだ。圭吾は愛波に恐る恐る近づいて「さっきの続き、してもいい?」とお伺いを立てるも、愛波は「?」と鈍感。さすがの圭吾も「えっと…わからねえかな?だからほら教室で…」と無粋になりかかった刹那、愛波からの大胆ハイスクールラストキス。
もちろん愛波もわかっていたのだ。圭吾は「ズルい…」とスネそうになるも、嬉しそう。この二人の愛らしいやり取りは、これからの変わらぬキラキラを予言しているかのよう。観ていて自然と顔がほころぶ『ブラックシンデレラ』の爽やか結末を、ぜひともチェックしてほしい。
【動画】『ブラックシンデレラ 卒業編』