カメラの前で料理を食べて味を伝える「食レポ」。アナウンサーの仕事のひとつだが、テレビ朝日の林美桜アナは少々苦手なのだという。そこで『ABEMA Morning』では、あるサービスを利用して“おいしそうに食べるコツ”を伝授してもらった。
「本日は『デブカリ』をご利用いただきましてありがとうございます。えみっくすと申します。よろしくお願いします」
今回利用したのは、「デブカリ」というサービス。展開する会社Mr.Bliss代表のマイコー横尾さんは「体重100kg以上のデブが借りられる『デブカリ』としておりますので、体重100kg以上の男女を、1時間2000円で借りられます」と話す。
マジシャンや占い師、力持ちなど様々なジャンルの人が登録されているデブカリで、一番人気の「えみっくす」さん。実はTikTokの動画などが度々バズっている、人気急上昇中の“旬な人”なのだ。その経歴は、元アイドル。
依頼の内容は、「依頼者がダイエットしていて『小麦粉を自分が控えているから、小麦粉を使ったパンやドーナツを食べているところを見たい』とか、『おすすめのラーメン屋を教えて欲しい』とか」と、食べ物に関係するものが多いようだ。
「私は一生懸命食べているんですけど、美味しそうに見えないと食リポにとっては致命的なんですよ…」と悩む林アナに、えみっくすさんの伝家の宝刀、「シュークリームが美味しそうに見える、映える食べ方」を特別に伝授してもらった。
まずは林アナの実力を拝見。シュークリームを半分に割り、中を見せて口に運ぶシンプルなスタイルだが、えみっくすさんからは「うーん……これは“いいね”がつきませんね。2点です」と辛口の評価が飛び出す。
えみっくすさんによると、シュークリームが美味しそうに見える食べ方で大事なのは、(1)シュークリームを持ってニコっとする、(2)シュークリームを口に運ぶのではなく自分の顔から(食べ物にいく)、の2つ。さらに、B級グルメやガッツリした食べ物だったら「目を見開く」、そうでないものは「目を閉じて食べる」というテクニックも紹介した。
えみっくすさんのレクチャーを元に、林アナが再度チャレンジ。シュークリームを顔の近くに寄せて笑顔、そのまま自分からシュークリームにかぶりついておいしそうに目を閉じると、えみっくすさんからは「100点です~!」と満点の評価が出た。
デブカリの魅力とはどのようなものなのか。あらためて話を聞くと、えみっくすさんは「私も昔からタレントになりたかったりとか人前に出る仕事をしたかったんですけど、なかなか叶わなくて。世の中きれいな人は多いんですよ。でも、『デブ』っていう特徴を通すと、『デブなのにこんなにかわいい』ってチヤホヤしてもらえる(笑)。だから、悩んでいる人も、デブじゃなくても自分のコンプレックスを魅力にすると、もっと人前に出られたり見つけてもらえるチャンスがあるんじゃないかなと」と話した。
今年4月に「#細身の奴らが嫉妬する」をキャッチフレーズに立ち上げた、この珍しいレンタルサービス。そこには社長のある思いが詰まっていた。
「今日本では、『デブ』っていうワードにネガティブなイメージがある場合がある。日本で『デブ』という体型を個性としてみなしていただきたいなと思って、ポジティブワードにどんどん変えていこうと思っている」(マイコー横尾さん)
なお、サービスを利用するのは、個人だけではなく企業も増えているという。例えば、「AIに記録させるデータとして80kg以上の人たちの身体測定をしたい」「映像作品に出演して」など、依頼は多岐にわたるということだ。
(ABEMA/『ABEMA Morning』より)