リクルートマネジメントソリューションズは28日、職場環境や働き方が変化する“ニューノーマル時代”における、新入社員の意識調査を発表した。
この調査は、同社が2021年3月23日から4月15日に全国各地で行った新入社員研修の参加者472人を対象に、上司や職場に期待すること、期待や不安などに関して調査を行ったもの。そこから見えてきた傾向について、テレビ朝日経済部の辻英太郎デスクが解説するとともに、テレビ朝日の矢島悠子アナウンサーらが新人時代を振り返った。
仕事・職場生活をする上で不安に思うことを聞いた質問に対して、「仕事についていけるか」と答えたのが65.7％（前年比3.4pt増）、「自分が成長できるか」が38.8％（同1.7pt増）、「先輩・同僚とうまくやっていけるか」が38.6％（同7.1pt減）、「私生活とのバランスがとれるか」が36.7％（同7.6pt増）だった。私生活のバランスを不安に思う数値は過去最高となったが、辻デスクは「新型コロナの影響が反映されている」と話す。
「“休みをちゃんと取れるかどうか”などかなと思ったが、リモートで家で仕事をすることが増えている中で、“会社に出勤して仕事が終わったら私生活に戻る”というメリハリがきちんとつけられなくなっているということ。3月4月の調査なので、これから仕事が始まっていくという中でのものだが、“メリハリをつけられるんだろうか”というのが心配でしょうがないということだろう」
では、リモート環境でどのようなことが重要になってくるのか。リクルートマネジメントソリューションズによれば、コミュニケーションの中でも特に「雑談」が大事になってくるそうで、辻デスクは「いきなり仕事の話をするよりも、自分たちはどんな人間なのか。新入社員も同僚も上司も、お互いに知り合おうというのがあってはじめて仕事・業務につながっていくと。どんどん雑談してくださいという話だった」と説明した。
こうした内容を受けて、ABEMA NEWSの楪望キャスターは「雑談ってあまりにも範囲が広すぎて、先輩や上司にリードしてもらわないとどういう切り口で何を話していいかわからないし、テーマがわからないと止まってしまう」と自身の体験を振り返る。
テレビ朝日の矢島悠子アナウンサーも「“雑談力”って最近言われるが、そういうふうに区切ったら雑談できないよと思っちゃう。新しく入ってこられた方からしても、先輩に時間をとらせてしまうことへの負担があるのかなと思う。うちの新人から『雑談していいのかがわからなくて、これって邪魔になってないですか？』ということを言われた時に、こっちから『オープンだよ』『大丈夫だよ』ってかなり意識して出さないと難しいんだなと強く思う」とコメント。その上で、「直接会っていればまだ雑談はできると思うが、これはオンラインでの雑談も含まれているということ？」と疑問を投げかける。
辻デスクは「含まれているというよりも、オンラインで雑談をする仕組み・機会を作ってくださいということ。会社の中の人たちだけで使えるLINEのようなシステムが普及しているので、そういったものを使うとか、定期的に週1回はミーティングを開く、そのうちの30分は完全に雑談に使って仕事の話はその後、という仕組みを取り入れている企業もあるということだ」とした。
解説の中では、矢島アナと楪キャスターの新人時代の写真も紹介された。そのうち、矢島アナが『はい！テレビ朝日』に初出演した時のものだという写真は「何がなんだかよくわからないから、“吉澤（一彦）アナウンサーどうしましょう？”って顔してるんですけど（笑）。でもやっぱり新人の時ってわからないことだらけなので、ぽや～んとしている状況」だという。
さらに、新人時代を振り返り、「雑談って難しいのが、大縄跳びの8の字と一緒で、“今行っていいのか、行くぞ、行くぞ…違う話題行っちゃった”って波に乗れない時がある。私も新人時代にすごく苦労して。でもそれがものすごく仕事に生きていて、アナウンサーだけでなく営業の方もそうだと思うが、そういう実地体験で覚えていくことはあったと思う。雑談が大事だというのはすごく理解できる」と話していた。
（ABEMA NEWS）
