29日の『ABEMA Prime』に出演した本田圭佑（35）が、いま強い思いを持って取り組むオンライン教育事業『NowDo』について熱く語った。
・【映像】本田圭佑が生出演
世界各国でサッカースクールを立ち上げ、ハリウッドスターのウィル・スミスと貧困解決のためにファンドを設立するなど、子どもたちのための活動を続けてきた本田。サッカー以外の分野への進出を続けることについて、次のように説明する。
「また“イキってるな”と思われるかもしれないが、僕は意図を持って“挑戦者”と言い続けている。大人になると、これでは失敗とか、今からやってもこのくらいだ、という未来が見えてしまうし、どうしても限界を設定しがちだ。でも僕は不器用でも失敗を恐れることなく新しいことをやり続ける人でありたい。勉強して賢くなればなるほど、経験を積めば積むほど、挑戦しなくなるのが嫌だ。そうじゃない自分であるために、もう一回、この年齢からでも本気で挑戦し続けるということ」。
そんな本田が教育問題に関心を抱いたのは、2010年に南アフリカで孤児院を訪問したことだったという。
「罪を犯した人も、戦争を起こした人も、元々は悪人ではなかったはず。人には心があるので、カッとなった時に暴力で解決するのか、話し合いで解決するのか。そして生きていくためにどうやってお金を稼ぐのか、人生を幸せにするために何をして、何を学んでいくべきなのかということを知らない子たちが、特に貧しい国には多い。そういう、学びたいけれどお金も機会もない。でも成功して、親をちょっとでも楽にさせてあげたい子どもをサポートしていきたいと思ってオンラインスクール『NowDo』を作った。
この世の中を生きていく上ではお金が必要だ。その手前の、“どうやってお金が生まれたのか”から、“将来どうやってお金を稼いでいくのか、そのためにどんな仕事があるのか”という本質的な教養を伝える。机に座れ、国語やるぞ、算数やるぞ、ではない。そんなの必要じゃないと思う人もいるかもしれないが、算数はビジネスの基本になるから、結局は必要になっていくわけだ。そういうことを言わず、点数のため、大学行くために、とだけ言われても面白くない。だから僕らはゴールから見せる。どんな仕事をしているのか、どんな生活しているのか、いくら稼いでいるのか。この業界は稼げるのか、稼げないのか、というシンプルなところから、自分はどうなりたいのかということを選んで欲しい。
それを各業界のプロフェッショナルの方々、最前線で戦っている社会人の人たちに無料のオンライン講義をしてもらって、世の中の酸いも甘いも、お金のことまで徹底的に話してもらって、生きていく術を育んでもらいたい。ただし、全員を救うことはできないと思っているし、ボトムを上げていくことと同時に“てっぺん”を伸ばす、リーダーを輩出していく、ということもやっていきたい。人類をさらに一歩先に行かせるためにも、“てっぺん”の人たちを笑って足を引っ張るのではなく、“前に行け”と後押しもしていくべきだ」。
さらに本田は、こうした教育事業に資金が集まる社会を築いていくべきだと訴えた。
「日本だって、教育格差、相対的貧困がすごい。でも資本主義の世の中なので、教育事業というと儲からないといわれて敬遠されがちだ。僕はそれを変えたい。消費者は分かってきている。品質にあまり差がないA社の商品とB社の商品があった時に、背景にあるストーリーを見て選んでいくと思う。僕のNowDoも、本当に未来を見据えて教育格差をなくそうと頑張っている会社なので、そこにどんどんお金が集まって来るような社会を作りたい。
たとえば日本には寄付の文化がない。貧しい人に恵むという文化がないし、恵んでも名前を公表したら“売名行為か”みたいに足を引っ張る人まで出て来る。でも海外は違う。貧しかった子たちがいい教育を受けて成功すると、大学などに多額の寄付をする。そういうお金の流れが出来ている。子どもの政策に税金を回す政治家が当選しないという問題もあるが、そういう政治家を国民が賞賛すれば、もっとお金も回っていくと思う」。（ABEMA／『ABEMA Prime』より）
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