『水溜りボンドの青春動画荘』#12で、番組を巣立ってもYouTuberコンビとして活動することを決めた2人が誕生した。あおいちひろ(ちいた)と仮面マン君(かめきち)の「ぽんぽこたろー」だ。
この番組は、まだ何者でもない9人がYouTuberを目指し、たった1人の相方を探すYouTuber成長ドキュメント。汗と涙の結晶である動画が評価される世界で、誰かに見つけてもらうために奮闘する男女の姿を追いかける。先輩YouTuberに動画制作にまつわる様々な課題や、視聴者の心を掴む動画制作のノウハウを伝授してもらいながら"視聴者に愛されるクリエイター"になるべく、9人ひとつ屋根の下で苦難を乗り越え友情を深め合い、時には涙を流しながら動画制作に打ち込んでいく。
ミュージシャンとしても活動するあおいと、CG演出などのクリエイティブな動画を得意とする仮面マン君は、#8でコンビとなった。コンビ結成前はあまり大きなインパクトを残せなかった2人だが、2人が組んだことで化学反応が起こり、安定して高い評価を得るようになった。“コンビを組む”ことの奇跡を最も体現した出演者と言えるのではないだろうか。
そもそも、あおいは早くから仮面マン君との正式なコンビ結成を強く希望していたが、仮面マン君の心は揺れていた。YouTuberとして本格的にやっていく覚悟が足りないことを自覚し、その上で“戦隊ヒーロー俳優になりたい”という夢もあるからだ。
最終回でぽんぽこたろーが作った動画も評価が高かった。それだけに、審査終了後、水溜りボンドは「このコンビは悩みないでしょう?」と声を掛けたが、仮面マン君は「悩みはあります」と答えた。
しかし仮面マン君の心の内を聞いた水溜りボンドは素直にその思いを飲み込めない様子。カンタは「役者でドラマ出演して、それだとYouTuberと両立出来ないということ? 肩書きがYouTuberになったからって、役者が出来ないかというと、そんなこともないと思う。自分の気持ち次第じゃない?」と声を掛けた。
その後、ぽんぽこたろーは2人きりで話し合い、あおいは涙を浮かべながら、「こんなに一緒に夢を追いかけたい人はいないと思ったの。だから、かめきちとこの『動画荘』が終わっても、一緒にやりたいと思っている」と真っ直ぐに伝え、その上で「1番はかめきちが“これが良い”と思う方向に向かうこと」と話した。
そしてついに決断の日が訪れた。仮面マン君はあおいとコンビを組むことを決めた。仮面マン君は「こんなに相方のことを真剣に考えて、応援してくれる相方なんて、これから絶対に出会えないと思っていて。トミーさんやカンタさんに言っていただいた、自分で決める信念というものをしっかり持たないといけないと思っています。今までの自分はこの『青春動画荘』に置いて、さよならする気持ちで新しくなった自分をこれから見せていきたい」とあおいと水溜りボンドに対し誓った。
その上で「ぽんぽこたろーはこれからもコンビとして続けていきたい」と報告を受けると、カンタは「2人の表情が自信に満ち溢れているように見える。絶対に大丈夫」とうれしそうな表情を浮かべた。
ぽんぽこたろーは『青春動画荘』を卒業しても活動を続ける。2人が作る、良い意味で力の抜けた“YouTuber魂”あふれる動画が話題を呼ぶことを期待したい。
(『水溜りボンドの青春動画荘』#12 より)