俳優の林遣都が3日、都内で行われた映画『犬部！』（7月22日全国公開）の完成披露試写会に共演の中川大志、大原櫻子、浅香航大、そして篠原哲雄監督と参加した。
劇中でバディを組んだ犬・ちえと登壇した林は、犬との共演に「難しいシーンばかりでしたが、しっかりと応えてくれた。素敵で愛くるしい心揺さぶられる表情を見せてくれました」と犬たちに目を細めて「とにかくきぃが可愛くて…。あれやって！」と中川が連れてきた柴犬きぃにおねだり。中川がきぃに合図を出すと、見事に「ワン！」とひと吠え。見事なバディぶりに会場も拍手喝采だった。
青森県十和田市にある、北里大学（十和田キャンパス）に実在した動物保護サークル“犬部”を設立した獣医学部の学生たちの日々を描く。ノンフィクション作家・片野ゆかによる『北里大学獣医学部 犬部！』が原作。
モデルが存在する役柄だけに林は「責任を持ってやらねばと思ったし、素晴らしい活動をしてきた方々の物語なので、その気持ちや思いを伝えたいと思った。半端な気持ちではダメだと覚悟を決めました。動物に対する想いや優しさ、モデルとなった太田先生が放つオーラを出さねばと思いました」と気合十分。撮影を通して「今まではただ可愛い、好きだという気持ちだけでしたが、動物たちから与えられているものの方が多いことを強く感じました」と犬との関係性も変化したようだった。
昨年の夏に青森県十和田市でオールロケ。中川は「撮影地はのどかな場所で、東京では味わえないスローな時間が流れていました。休憩中には、スマホを使わずに近くの畑に生えている野菜を当てようという話で一番盛り上がった。そんなのどかな時間、東京では絶対にない」とロケ地に感謝しながら「ただみんなそこまで草や野菜に詳しくなくて、結局スマホ検索。現代っ子が出ましたね」と笑わせた。
文・写真：石井隼人
