過労による静養から10日ぶりに復帰した東京都の小池知事が「どこかでバタっと倒れているかもしれませんが、それも本望だと思ってやり抜いていきたい」などと発言したことについて、前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏が「お涙ちょうだい的な話。菅首相の方がもっと大変」などと厳しい論調で苦言を呈した。
小池都知事は9日、予定になかった会見を急遽開くと「体調を崩して多くのこの大切な期間においての体調不良ということで、多くの方々にご心配とご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます」と述べると、少し笑みを浮かべ「どこかでバタっと倒れているかもしれませんが、それも本望だと思ってやり抜いていきたい」と語っていた。
一連の問題について、前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏が「下手な芝居は見たくない」「お涙ちょうだい的な話」など厳しい論調で小池都知事に対する批判を展開しているが、元衆議院議員の金子恵美氏は「舛添さん、何だかスゴイな…と思って聞いていた」と困惑気味だ。
4日にABEMAで放送された『ABEMA的ニュースショー』に出演した金子氏は「都議選の時期だったのでそれが戦略的に見えて憶測が飛ぶというのは何となく想像できる」としたうえで「永田町の近しい人に聞いたところ、本当に具合が悪いのは本当。さらに都民ファーストは顧問をしているので、気にはなっているので、土曜日あたりに出てこられるのではという話があった。しかし、選挙戦最終日だと“いかにも選挙”みたいになってしまうので、金曜日に定例会見をされたというのはさすがだと思った。上手いなとは思った」と述べた。
その一方、舛添氏の批判については「(舛添氏の批判を)払拭するためには、なぜ体調が悪かったのかということは、一都民としては思う」と冷静な見解を示した。さらに金子氏は“強くないところを見る方が応援したい気持ちになる”という意見があることに触れると「それは全くその通りで、それを上手く使う政治家はいる。自分たちがいないとダメなんじゃないかと思わせるというのは、リーダーの一つの要素とあっていい」とも述べた。
ただ、過去に夫の不倫問題の渦中にあったときの小池都知事とのエピソードを紹介すると「宮崎の一件のときに誰よりも早く心配のメールをくれた。体のことを心配してくれて『私は大丈夫です』という感じだったが、渡り鳥と言われる政治手法も見られるが、すごい優しさもある」など、金子氏が知る小池都知事の人柄も明かした。
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