『全裸監督』武正晴総監督が語る山田孝之の演技「演出に近い」 稲垣吾郎「究極の演技」
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 4日放送のABEMA『7.2新しい別の窓 #40』で、稲垣吾郎がNetflix『全裸監督 シーズン2』で総監督を務める、映画監督の武正晴氏と対談した「インテリゴロウ」企画の模様が公開。同作で主演を務める俳優・山田孝之の演技について語られた。

【映像】武監督が絶賛した山田孝之の“アドリブ”シーン(12:30~)

 『全裸監督』は、前科七犯、借金50億円を抱えながらも、アダルト業界に革命を起こした村西とおるの波乱万丈な人生を描いた作品。シーズン1は事業に成功して成り上がっていく様を、シーズン2では新たな事業に失敗し転落していく村西を描いている。

 そんな村西を体当たりで演じている山田。武監督は「彼の3年間というか。(現場でも)村西さんでしたね。特にシーズン2は厳しいシーンが多いじゃないですか。(現場に)朝来ると、『一言も口聞けないな』っていう状況の時がありますから。村西になりきってるから、説明していくよりも現場に入って芝居をしたほうがいいなって」と話す。

『全裸監督』武正晴総監督が語る山田孝之の演技「演出に近い」 稲垣吾郎「究極の演技」
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 武監督はシーズン1から総監督を務めているが、村西の役を山田が演じると聞いた時、「相当面白くなるんじゃないか」という予感があったという。稲垣も「覚悟はすごいですよ。同業者として(思う)」と自身の立場から語る。

 同作では山田のアドリブがたくさん入っているといい、「喋りまくるキャラクターだからどうしてもセリフが足りなくなる。相手に合わせてセリフがどんどん出てくる。これが出てくるんですよ。『村西さんがこいつにだったらどう言うだろうな』というセリフが的確なんですよ」と武監督。

 それが如実に表れていたというのが、転落して仲間を失った村西の元を、かつての仲間だった川田(玉山鉄二)が訪れるシーン。過去に教材販売をしていた村西が初心に返るよう、「浜辺にあるこの石をどうやって売る?」と聞き、村西が答える場面だ。

 ここでの2人のやり取りに武監督は、「アドリブでダジャレを言って、しかも噛んじゃう。村西が『ただのおっさんになってる』のを表現したいっていうことでしょうね、山田さん的には。それは台本には書いてない。山田さんのアドリブは相手の感情を引き出す。川田(玉山鉄二)が昔の村西に戻って嬉しくなる瞬間を作るんですよね。山田さんのアドリブは演出に近くて、相手の気持ちを引き出すところがすごい」と語った。

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 それを受け稲垣は「究極の演技ですよね」と感心していた。

 武監督は助監督だった時、オーディションを受けに来た当時15歳の山田に会っているという。「鹿児島から上京してきたばかりの頃。結果彼はオーディンションで選ばれることはなかったけど、今の山田孝之さんを見た時に20年すごい頑張ってきたんだなって感慨深かったですね」とも振り返っていた。

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