“開催に賛成か反対かと分断を煽るのではなく、オリンピックの新たな形を示せ” スポーツジャーナリスト二宮清純氏
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 4日のABEMANewsBAR橋下』に出演したスポーツジャーナリストの二宮清純氏が、橋下氏はオリンピックの意義について語った。

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 二宮氏は「“開催に賛成か、反対か”という質問をする。はっきり言って、これが僕も含めたメディアの悪いところ。議論を失わせ、“絶対中止派”とか、“強行開催派”のように分断を生んでしまった。国民に踏み絵を踏ませて、一体なんの意味があるのか」と指摘。

 「組織委員会も東京都も、コロナ禍の新しい形のオリンピック、“東京モデル”を打ち立てると言っていたので、私は非常に興味を持っていたし、期待もしていた。ただ、その画がなかなか見えてこない。そんな中で、一つの答えを示してくれたのが、番組でご一緒した加藤浩次さん。“無観客の、静寂の緊張感をどう映像クリエイターが描くのか?”と言われて、面白いなと思った。

 本当は組織委員会なども含め、そういうことを提案すべきなのに、なんとなく“1964年の東京オリンピックの夢をもう一度”みたいに、“旧来型”を追っている気がする。近代オリンピックの父・クーベルタン男爵は亡くなる10年前、“もし輪廻というものが存在し、100年後にこの世に戻ってきたら、私は自分が作ったものを全て破壊するでしょう”と仰っている。100年後の今の姿を予見していたんじゃないかと思う。今からでも遅くないから、見たことのない、“こういうやり方があるのか”、というものを見せてくれれば、日本の評価にも繋がると思う」。

“開催に賛成か反対かと分断を煽るのではなく、オリンピックの新たな形を示せ” スポーツジャーナリスト二宮清純氏
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  橋下氏は「これだけ規模が大きくなってしまったイベントだから。でも、それを一から考え直せということをクーベルタン男爵は100年前に言ってたわけだ。オリンピックは祝祭だとか平和の祭典だとか言われているが、みんなが“この時期にそれなのか?”という疑問を持っている以上、その位置づけをきちんと再定義しなかったのが失敗だった。例えば“感染対策をきちんとやればオリンピックぐらいの規模のイベントでもできる。様々な営業についても、感染対策をきちんとやったら認めていく。そのための象徴”とか、位置付けをし直すのが本来の組織委員会や政治の役割なのに、そこをやらない。だから旧来型のままなのかどうかが曖昧なままで突入することになる。ある意味破壊していかないと創造も生まれない」と話していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

橋下徹×二宮清純
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橋下徹×稲田朋美 LGBT法案
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橋下徹×岸博幸 コロナ後の経済対策に激おこ
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